認知症の理解
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問題42
次の記述のうち,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の特徴として,適切なものを1つ選びなさい。
1 近時記憶(新しい記憶)の障害は,初期から始まる。
2 特徴的な症状として幻視がある。
3 脳にアミロイドβが沈着し始めると,すぐに発症する。
4 歩行障害が多く現れるのは,初期の段階である。
5 嚥下障害が多く現れるのは,初期の段階である。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題42
アルツハイマー型認知症に関する問題です。
答えは、「1」です。
アルツハイマー型認知症は、脳内に異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞がゆっくりと壊れることで記憶や判断力が低下する認知症です。
ゆっくり進行し、最初は物忘れから始まり、次第に日常生活に支障をきたすようになります。
1 近時記憶(新しい記憶)の障害は,初期から始まる。
【○】正しい選択肢です。物忘れなどといった新しい記憶の障害が初期の段階で始まります。
2 特徴的な症状として幻視がある。
【×】誤りです。幻視が特徴的な症状としてみられるのは、レビー小体型認知症です。
3 脳にアミロイドβが沈着し始めると,すぐに発症する。
【×】誤りです。すぐに発症することはありません。
4 歩行障害が多く現れるのは,初期の段階である。
【×】誤りです。歩行障害は、中期以降で現れます。
5 嚥下障害が多く現れるのは,初期の段階である。
【×】誤りです。嚥下障害は、後期の段階で多くみられるようになります。