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【第37回試験】問題30(こころとからだのしくみ)

こころとからだのしくみ

問題もんだい30

つぎのうち,のう機能停止きのうていししめ徴候ちょうこう該当がいとうするものとして,適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 呼吸不全こきゅうふぜん
2 溢流性尿失禁いつりゅうせいにょうしっきん
3 心停止しんていし
4 蠕動運動ぜんどううんどう減弱げんじゃく
5 瞳孔散大どうこうさんだい対光反射消失たいこうはんしゃしょうしつ

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい30

のう機能停止きのうていし脳死のうし)にかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

脳死のうしとは、脳幹のうかんふくのう機能きのうがほぼ完全かんぜんうしなわれ回復かいふく不可能ふかのう状態じょうたいです。

法律的ほうりつてき」ともいいます。

のうはたらかなくなったことを示す「脳死のうし」の基準きじゅんがすべててはまり、臓器提供ぞうきていきょう意思いし確認かくにんできれば、脳死のうしひとみとめることができます。

脳死判定の基準(ポイント)
  • ふか昏睡状態こんすいじょうたいけたり、びかけに反応はんのうしたりしない、ふかねむりのような状態じょうたい
  • 自発呼吸じはつこきゅうがない
  • 瞳孔どうこうひらき、ひかり反応はんのうしない
  • 脳幹反射のうかんはんしゃかお、のどの反射はんしゃ)がすべて消失しょうしつしている
  • 一定時間いっていじかんをあけて、2かい判定はんていおこなう(通常つうじょう6時間後じかんごなど)

1 呼吸不全こきゅうふぜん

【×】あやまりです。呼吸不全こきゅうふぜんかならずしものう機能停止きのうていし脳死のうし)とはかぎりません。

2 溢流性尿失禁いつりゅうせいにょうしっきん

【×】あやまりです。溢流性尿失禁いつりゅうせいにょうしっきん膀胱ぼうこう尿にょうがたまりすぎてすこしずつれてしまう状態じょうたいです。のう機能停止きのうていし脳死のうし)とは関係かんけいはありません。

3 心停止しんていし

【×】あやまりです。心停止しんていし心臓しんぞうまることです。心停止しんていしは、のう機能停止きのうていし脳死のうし)の判定基準はんていきじゅんにはなりません。

4 蠕動運動ぜんどううんどう減弱げんじゃく

【×】あやまりです。蠕動運動ぜんどううんどう減弱げんじゃくとは、ものちょうなかおくはたらきがよわくなり、便秘べんぴやおなかりがこりやすくなる状態じょうたいのことです。加齢かれい運動不足うんどうぶそくくすり副作用ふくさよう病気びょうきなど様々さまざま原因げんいんがありますが、のう機能停止きのうていし脳死のうし)とは関係はありません。

5 瞳孔散大どうこうさんだい対光反射消失たいこうはんしゃしょうしつ

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

#脳死のうし