解答と解説
問題23
口臭に関する問題です。
答えは、「4」です。
口臭は誰でも気になるものす。口臭が強いと気になってコミュニケーションを取りたがらなくなる人もいます。
今回は、「口臭」と「飲み込みにくい」という症状の関連を問われています。
まず、口臭の原因は大きく分けると4つあります。
口臭の原因
体に原因があるもの
内臓など体に原因がある場合で、消化不良、肝機能の低下、糖尿病など疾患が原因になるもの
口の中に原因があるもの
舌苔という舌の汚れや、歯の汚れ、虫歯、歯周病などが原因になるもの
食べ物などが原因になるもの
にんにく、キムチなど臭いの強い食べ物、喫煙などが原因になるもの
生理的なもの
水分不足の状態など、唾液の分泌量が少ないことが原因となるもの(起床時など)
この原因と飲み込みにくさに関連がある選択肢を見つけていきます。
1 咀嚼
【×】誤りです。咀嚼とは、食べ物を歯でかみくだき、飲み込みやすくすることです。Aさんに歯の欠損,麻痺はないとの記述から、咀嚼機能の低下は考えにくいです。
2 蠕動運動
【×】誤りです。蠕動運動とは、消化管が波のように動いて食べ物を運ぶ働きです。Aさんは「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」という自覚症状があるため、蠕動運動の機能低下は考えにくいです。
3 嗅覚
【×】誤りです。嗅覚とは、鼻でにおいを感じ取る感覚のことです。口臭は嗅覚で感じ、不快に感じることはあっても、それが食べものを飲み込みにくくする原因になるとは、あまり考えられません。
4 唾液分泌
【○】正しい選択肢です。「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」という記述からも、唾液分泌の機能低下が考えられます。
5 胃液分泌
【×】誤りです。胃液分泌の機能低下は、消化に影響を与えます。消化不良が口臭につながることがあっても、それが食べものを飲み込みにくくする原因になるとは、あまり考えられません。