総合問題3
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次の事例を読んで、問題123、問題125について答えなさい。
[事例]
Gさん(38歳,女性)は,母親(65歳)と暮らしていた。両側性感音難聴(sensorineural hearing loss)があり,雑音がある場所では話を聞き取りにくい。相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる。Gさんは,脳梗塞(cerebral infarction)を発症し,左片麻痺で車いすの生活となり,障害支援区分4と認定された。母親による介護が難しくなったため,障害者支援施設に入所することになった。
Gさんは,写真を撮ることが好きで,施設で近くの公園に出かけたときに,介護福祉職に手伝ってもらいながら好きな風景を撮影している。Gさんは,その写真をアルバムにして,母親にプレゼントしたいと考えている。
ある日,Gさんから,「アルバムを作りたい。飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」と相談があった。介護福祉職は,Gさんとアルバムを作ることにした。
問題124
次のうち,Gさんの難聴の原因となっている損傷部位に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 内耳から聴神経
2 外耳道から中耳
3 耳介から中耳
4 耳介から外耳道
5 耳介
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題124
感音難聴に関する問題です。
答えは、「1」です。
感音難聴とは、内耳に問題があり、音は聞こえても、音を聞き分けることが難しい障害です。
特に、雑音の中で聞き取りにくいのが特徴です。
1 内耳から聴神経
【○】正しい選択肢です。感音難聴は、内耳や聴神経の部分に障害が起こることで発症します。
2 外耳道から中耳
【×】誤りです。外耳道から中耳の障害は「伝音難聴」に分類されます。伝音難聴は、音を伝えることが難しい障害です。
3 耳介から中耳
【×】誤りです。耳介から中耳の障害は「伝音難聴」に分類されます。
4 耳介から外耳道
【×】誤りです。耳介から外耳道の障害は「伝音難聴」に分類されます。
5 耳介
【×】誤りです。耳介は音を集める役割を持ちます。ここに障害があると、聞こえにくいという状態なので、Gさんの症状とは異なります。