解答と解説
問題108
介護過程の展開における「評価」に関する問題です。
答えは、「3」です。
介護過程の目的は、利用者の自己実現を支援する介護の目的を達成するために、専門知識を活用して行う客観的で科学的な思考過程です。
介護過程の「評価」は、計画したケアが目標通りに実施され、効果があったかを確認する大切なプロセスです。
また、介護過程は次の流れで行われます。
「アセスメント」→「介護計画の立案」→「支援の実施」→「評価」
評価は、介護計画に位置づけた目標達成の時期に、それぞれの目標に対して行います。
利用者の状態に応じて計画を見直すため、正しい評価方法を理解することが必要です。
1 他の利用者と比較して評価する。
【×】誤りです。評価は、あくまで利用者一人ひとりの目標に対する達成状況を基準に行います。他の利用者と比較するものではありません。
2 短期目標の評価によって,介護過程の展開を終了する。
【×】誤りです。短期目標は、長期目標でゴールと設定した目標に対して、細かく設定する目標です。短期目標の評価だけで介護過程の展開の終了を判断するものではありません。
3 目標の達成状況を評価する。
4 介護計画の実施後に評価日を検討する。
【×】誤りです。評価は介護計画を立てる段階であらかじめ評価日を設定し、計画的に行う必要があります。実施後に検討するのは適切ではありません。
5 介護計画を修正した場合は,評価を省略する。
【×】誤りです。介護計画を修正した場合でも、その後の結果を評価する必要があります。省略するのは適切ではありません。