解答と解説
問題106
介護過程を展開する目的に関する問題です。
答えは、「2」です。
介護過程の展開の基本の流れを覚えながら、目的についてもしっかり考えましょう。
介護過程の目的は、利用者の自己実現を支援する介護の目的を達成するために、専門知識を活用して行う客観的で科学的な思考過程です。
介護過程の展開
次の①~④を繰り返します。
①アセスメント
アセスメントとは、「課題分析」のことをいい、情報収集をし、生活の課題を明らかにします。
利用者の情報収集は、主観的な情報と、客観的な情報の両面から集めます。
②介護計画の立案
①で出されたニーズを踏まえて、目標を設定します。
利用者の意思を尊重しながら、介護計画を作成します。
支援の内容や方法を具体的に決めていきます。
介護計画は、利用者と家族に説明し、利用者に同意をもらいます。
③支援の実施
介護計画に基づき、プログラムを実施します。
プログラムの実施は、介護職だけでなく他職種との連携も大切です。
また、実施の状況は、客観的に把握をし、記録として残します。
④評価
介護計画の目標達成の時期にあわせて、実施してきた介護ケアを振り返ります。
情報を整理し、効果を客観的に見ながら、目標がどの程度達成できたのか評価をします。
利用者本人が望むよりよい生活を実現することが最終目的です。
1 家族が抱える生活課題の解決
【×】誤りです。家族の生活課題の解決は介護支援の一部として行われる場合がありますが、介護過程の直接的な目的ではありません。主な対象は利用者本人です。
2 個別ケアに基づく利用者の自立支援
3 介護福祉職の職業倫理の向上
【×】誤りです。介護福祉職の職業倫理の向上は大切ですが、介護過程の直接的な目的ではありません。
4 利用者と家族の信頼関係の構築
【×】誤りです。利用者と家族の信頼関係の構築は大切ですが、介護過程の直接的な目的ではありません。
5 介護福祉職と他職種の連携の促進
【×】誤りです。多職種連携は介護過程の中で必要な手段ですが、介護過程そのものの目的ではありません。
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