【第36回試験】認知症の理解①（問題39～43）

1　75歳さいから免許更新時めんきょこうしんじの認知機能にんちきのう検査けんさが義務ぎむづけられている。

2　80歳さいから免許更新時めんきょこうしんじの運転技能うんてんぎのう検査けんさが義務ぎむづけられている。

3　軽度認知障害けいどにんちしょうがい（mild cognitive impairment）と診断しんだんされた人ひとは運転免許うんてんめんきょ取消とりけしになる。

4　認知症にんちしょう（dementia）の人ひとはサポートカー限定免許げんていめんきょであれば運転うんてんが可能かのうである。

5　認知症にんちしょう（dementia）による運転免許うんてんめんきょ取消とりけしの後ご，運転経歴うんてんけいれき証明書しょうめいしょが交付こうふされる。

アパシーとは、行動こうどう・心理しんり症状しょうじょう（ＢＰＳＤ）の1つで、物事ものごとに対たいして興味きょうみや関心かんしん、意欲いよくがなくなったり、感情かんじょうの起伏きふくがなくなることをいいます。

1　感情かんじょうの起伏きふくがみられない。

2　将来しょうらいに希望きぼうがもてない。

3　気持きもちが落おち込こむ。

4　理想りそうどおりにいかず悩なやむ。

5　自分じぶんを責せめる。

せん妄もうは、意識いしきがぼんやりし、現実げんじつがわからなくなる状態じょうたいです。手術後しゅじゅつごや感染症かんせんしょう、薬くすりの副作用ふくさようなどで脳のうがうまく働はたらかなくなることが原因げんいんです。

意識障害いしきしょうがいや幻視げんし、運動不穏うんどうふおんなどの症状しょうじょうが見みられます。

また、急激きゅうげきに症状しょうじょうがあらわれ、夜間やかんに多おおくみられます。

一時的いちじてきなものなので、原因げんいんを特定とくていすることで、症状しょうじょうが改善かいぜんされることが多おおいです。

認知症にんちしょうの症状しょうじょうと似にているため、違ちがいなどを整理せいりしておきましょう。

1　ゆっくりと発症はっしょうする。

2　意識いしきは清明せいめいである。

3　注意機能ちゅういきのうは保たもたれる。

4　体調たいちょうの変化へんかが誘因ゆういんになる。

5　日中にっちゅうに多おおくみられる。

レビー小体型しょうたいがた認知症にんちしょうは、脳のうにレビー小体しょうたいという異常いじょうなタンパク質しつが蓄積ちくせきすることで発症はっしょうします。

幻視げんし、パーキンソン症状しょうじょう、日内にちない変動へんどうなどが特徴とくちょうです。

今回こんかい、問とわれているのは、歩行障害ほこうしょうがいの特徴とくちょうです。

パーキンソン病びょうの歩行障害ほこうしょうがいには、小刻こきざみ歩行ほこう、すくみ足あしなどがあります。

1　しばらく歩あるくと足あしに痛いたみを感かんじて，休やすみながら歩あるく。

2　最初さいしょの一歩いっぽが踏ふみ出だしにくく，小刻こきざみに歩あるく。

3　動うごきがぎこちなく，酔よっぱらったように歩あるく。

4　下肢かしは伸展しんてんし，つま先さきを引ひきずるように歩あるく。

5　歩あるくごとに骨盤こつばんが傾かたむき，腰こしを左右さゆうに振ふって歩あるく。

若年性認知症じゃくねんせいにんちしょうは、65歳未満さいみまんで発症はっしょうする認知症にんちしょうのことです。

男性だんせいのほうが発症者はっしょうしゃが多おおく、高齢者こうれいしゃの認知症にんちしょうと比くらべて進行しんこうが早はやいのが特徴とくちょうです。

原因げんいんとなる疾患しっかんは、アルツハイマー型認知症がたにんちしょうが最もっとも多おおく、次つぎに血管性けっかんせい認知症にんちしょう、前頭ぜんてい側頭型そくとうがた認知症にんちしょうと続つづきます。

記憶力きおくりょくの低下ていかや精神的せいしんてきな不調ふちょうなどがあっても、認知症にんちしょうと気きづかず診断しんだんが遅おくれがちです。

1　高齢こうれいの認知症にんちしょう（dementia）に比くらべて，症状しょうじょうの進行しんこう速度そくどは緩ゆるやかなことが多おおい。

2　男性だんせいよりも女性じょせいの発症者はっしょうしゃが多おおい。

3　50歳代さいだいよりも30歳代さいだいの有病率ゆうびょうりつが高たかい。

4　特定とくてい健康けんこう診査しんさで発見はっけんされることが多おおい。

5　高齢こうれいの認知症にんちしょう（dementia）に比くらべて，就労支援しゅうろうしえんが必要ひつようになることが多おおい。