過去問(年度別)に挑戦

【第36回試験】生活支援技術①(問題80~87)

生活支援技術せいかつしえんぎじゅつ

問題もんだい80

介護かいご老人ろうじん福祉ふくし施設しせつにおける,レクリエーション活動かつどうかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 利用者全員りようしゃぜんいん参加さんかすることを重視じゅうしする。
2 毎回まいかいことなるプログラムを企画きかくする。
3 プログラムにもの調理りょうりれる。
4 利用者りようしゃ過去かこ趣味しゅみを,プログラムにれることはける。
5 地域ちいきのボランティアの参加さんかは,遠慮えんりょしてもらう。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい80(解答かいとう解説かいせつ

レクレーション活動かつどうかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

1 利用者全員りようしゃぜんいん参加さんかすることを重視じゅうしする。

【×】あやまりです。全員ぜんいん参加さんかすることが目的もくてきではありません。利用者りようしゃ参加さんかしたいとおもうレクレーション活動かつどう企画きかくできるようにしましょう。

2 毎回まいかいことなるプログラムを企画きかくする。

【×】あやまりです。毎回変まいかいかえる必要ひつようはありません。

3 プログラムにもの調理りょうりれる。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。もの調理ちょうりなど、利用者りようしゃきがいになる企画きかくれることはQOLの向上こうじょうにつながります。

4 利用者りようしゃ過去かこ趣味しゅみを,プログラムにれることはける。

【×】あやまりです。趣味しゅみ利用者りようしゃきがいにつながります。けるのではなく、れるようにしましょう。

5 地域ちいきのボランティアの参加さんかは,遠慮えんりょしてもらう。

【×】あやまりです。地域ちいきのボランティアのひとたちとうことは、あらたな刺激しげきになり、気分転換きぶんてんかんやコミュニケーション促進そくしんとなります。積極的せっきょくてき参加さんかをしてもらいましょう。

#レクレーション活動かつどう

問題もんだい81

関節かんせつリウマチ(rheumatoid arthritis)で,関節かんせつ変形へんけいいたみがあるひとへのまいにかんする介護福祉職かいごふくししょく助言じょげんとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 すりは,にぎらずに利用りようできる平手ひらてすりをすすめる。
2 いすの座面ざめんたかさは,ひくいものをすすめる。
3 ベッドよりも,ゆか布団ふとんいてるようにすすめる。
4 部屋へやのドアは,ひらすすめる。
5 2階建かいだてのいえ場合ばあい居室きょしつは2かいにすることをすすめる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい81(解答かいとう解説かいせつ

関節かんせつリウマチのひとまいにかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

関節かんせつリウマチのおも症状しょうじょう理解りかいしましょう。

関節かんせつリウマチのまとめ
  • 関節かんせつ炎症えんしょうこし、軟骨なんこつほねこわされてしまう病気びょうき
  • 女性じょせいおお
  • はげしいいたみ、れの症状しょうじょうがあり、関節かんせつうごかさなくてもいたみが
  • 症状しょうじょう手足てあしちいさな関節かんせつから左右さゆう対称たいしょう出始ではじめる
  • 早朝そうちょうからだのこわばりがある
  • 治療ちりょうむずしいため、日常にちじょう生活せいかつ関節かんせつ保護ほご重視じゅうしし、支援しえんをする

問題文もんだいぶんには「すでに関節かんせつ変形へんけいいたみがある」との記述きじゅつがありますので、関節かんせつ保護ほご重視じゅうしした日常生活にちじょうせいかつ支援しえんできるようにします。

1 すりは,にぎらずに利用りようできる平手ひらてすりをすすめる。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。平手ひらてすりとは、にぎ部分ぶぶんたいらのかたちすりです。にぎちからよわくなっていたり、にぎることのできないひとのひらやひじをのせて移動いどうする場合ばあいてきしたすりです。

2 いすの座面ざめんたかさは,ひくいものをすすめる。

【×】あやまりです。がったり、すわったりするときに、あし関節かんせつおおうごかすことなってしまいます。

3 ベッドよりも,ゆか布団ふとんいてるようにすすめる。

【×】あやまりです。身体しんたいのさまざまな関節かんせつ使つかいます。関節かんせつ保護ほごになりません。

4 部屋へやのドアは,ひらすすめる。

【×】あやまりです。ひら場合ばあい、ドアノブをまわ動作どうさがあるため、関節かんせつリウマチのひとにはてきしていません。または、関節かんせつまわさずにけられるひらがいいでしょう。

5 2階建かいだてのいえ場合ばあい居室きょしつは2かいにすることをすすめる。

【×】あやまりです。階段かいだんのぼりなど、身体しんたいのさまざまな関節かんせつ使つかいうため、負担ふたんおおくかかります。関節かんせつ保護ほごになりません。

#関節かんせつリウマチ #住環境じゅうかんきょう

問題もんだい82

心身機能しんしんきのう低下ていかした高齢者こうれいしゃ住環境じゅうかんきょう改善かいぜんかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 玄関げんかんから道路どうろまでは,コンクリートから砂利敷じゃりじきにする。
2 とびらは,レバーハンドルからまるいドアノブにする。
3 階段かいだんあしいたいた先端部分せんたんぶぶんは,反対色はんたいしょくから同系色どうけいしょくにする。
4 くるまいすを使用しようする居室きょしつゆかは,たたみから板製床材いたせいゆかざい(フローリング)にする。
5 浴槽よくそうは,和洋折衷式わようせっちゅうしきから洋式ようしきにする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい82(解答かいとう解説かいせつ

高齢者こうれいしゃ住環境じゅうかんきょうかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

1 玄関げんかんから道路どうろまでは,コンクリートから砂利敷じゃりじきにする。

【×】あやまりです。砂利じゃりとは2~5㎝ほどのサイズのちいさないしです。くるまいすの前輪ぜんりんなどがいしにひっかかり転倒てんとう危険きけんがあるため、適切てきせつではありません。

2 とびらは,レバーハンドルからまるいドアノブにする。

【×】あやまりです。まるいドアノブは、回転かいてんをさせる動作どうさがあるため、おおきなちから必要ひつようになります。レバーハンドルのほうが、ちいさなちからでドアをけることができます。

3 階段かいだんあしいたいた先端部分せんたんぶぶんは,反対色はんたいしょくから同系色どうけいしょくにする。

【×】あやまりです。反対色はんたいしょくのほうが、階段かいだんいた境目さかいめがわかりやすく、あしはず心配しんぱいがなくなります。

4 くるまいすを使用しようする居室きょしつゆかは,たたみから板製床材いたせいゆかざい(フローリング)にする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

5 浴槽よくそうは,和洋折衷式わようせっちゅうしきから洋式ようしきにする。

【×】あやまりです。和洋折衷式浴槽わようせっちゅうしきよくそうとは、和式浴槽わしきよくそう洋式浴槽ようしきよくそう長所ちょうしょわせた浴槽よくそうで、かたまでゆったりおにつかることができる和式わしきふかさがある)と、あしばしてゆったりはいれる洋式ようしきながさがある)の特徴とくちょうそなえています。
一見いっけん洋式ようしきでもいようにおもいがちですが、浴槽よくそうすべ溺死できしにつながる危険きけんがあるため適切てきせつではありません。

#住環境じゅうかんきょう

問題もんだい83

仰臥位ぎょうがい背臥位はいがい)から半座位はんざい(ファーラー)にするとき,ギャッチベッドの背上せあげをおこなまえ介護かいごかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 背部はいぶ圧抜あつぬきをおこなう。
2 臀部でんぶをベッド中央部ちゅうおうぶがる部分ぶぶんわせる。
3 ベッドのたかさをもっとひくたかさにする。
4 利用者りようしゃあしがフットボードにくまで水平移動すいへいいどうする。
5 利用者りようしゃのからだをベッドにたいしてななめにする。

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問題もんだい83(解答かいとう解説かいせつ

ベッドのギャッジアップのさい留意点りゅういてんかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

ギャッチベッドとは、ベッドのたか調節ちょうせつだけでなく、ベッドの頭側あたまがわ足側あしがわたかさも調節ちょうせつできるため、上半身じょうはんしんこしたりあし部分ぶぶんげたりできるベッドです。

今回こんかいは、ギャッチベッドの背上せあげをおこなまえ介護かいごかんすることが質問しつもんされていますので、問題文もんだいぶんただしくんで選択肢せんたくしえらぶようにしましょう。

1 背部はいぶ圧抜あつぬきをおこなう。

【×】あやまりです。背部はいぶ圧抜あつぬきは、背上せあげのあとおこないます。

2 臀部でんぶをベッド中央部ちゅうおうぶがる部分ぶぶんわせる。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

3 ベッドのたかさをもっとひくたかさにする。

【×】あやまりです。ベッドのたかさをもっとひくたかさにするのは、利用者りようしゃ体動たいどうなどで転落てんらく危険きけんがあるときです。今回こんかい問題文もんだいぶんにその記述きじゅつはないため、留意りゅういするポイントではありません。

4 利用者りようしゃあしがフットボードにくまで水平移動すいへいいどうする。

【×】あやまりです。あしではなく、臀部でんぶ位置いち基準きじゅんとします。

5 利用者りようしゃのからだをベッドにたいしてななめにする。

【×】あやまりです。ななめにすると半座位はんざいになったときに姿勢しせい安定あんていしないため、並行へいこうにします。

#ギャッジアップ #仰臥位ぎょうがい #半座位はんざい #背上せあ

問題もんだい84

回復期かいふくきにある左片麻痺ひだりかたまひ利用者りようしゃが,ベッドで端座位たんざいから立位りついになるときの基本的きほんてき介護方法かいごほうほうかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 利用者りようしゃ右側みぎがわつ。
2 利用者りようしゃに,ベッドにふかすわるようにうながす。
3 利用者りようしゃに,すじをばして真上まうえがるようにうながす。
4 利用者りようしゃ左側ひだりがわ荷重かじゅうがかかるようにささえる。
5 利用者りようしゃひだり膝頭ひざがしらてて保持ほじし,膝折ひざおれをふせぐ。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい84(解答かいとう解説かいせつ

左片麻痺ひだりかたまひ利用者りようしゃへの介護方法かいごほうほうかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

1 利用者りようしゃ右側みぎがわつ。

【×】あやまりです。バランスをくずしたときににささえられるように、麻痺側まひがわ今回こんかいは、左側ひだりがわ)にちます。

2 利用者りようしゃに,ベッドにふかすわるようにうながす。

【×】あやまりです。ベッドにあさすわってもらいます。

3 利用者りようしゃに,すじをばして真上まうえがるようにうながす。

【×】あやまりです。真上まうえではなく、なな前方ぜんぽうがるようにうながします。

4 利用者りようしゃ左側ひだりがわ荷重かじゅうがかかるようにささえる。

【×】あやまりです。麻痺側まひがわちからはいらないため、バランスをくず危険きけんがあります。麻痺側まひがわ荷重かじゅうをかけてはいけません。

5 利用者りようしゃひだり膝頭ひざがしらてて保持ほじし,膝折ひざおれをふせぐ。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。膝頭ひざがしらとは、ひざの関節かんせつまえ部分ぶぶんです。麻痺側まひがわひざれやすいので、膝頭ひざがしらててサポートします。

#片麻痺かたまひ #立位りつい

問題もんだい85

標準型車ひょうじゅんがたくるまいすをもちいた移動いどう介護かいごかんするつぎ記述きじゅつのうち,適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 きゅうのぼざかは,すばやくすすむ。
2 きゅうくだざかは,前向まえむきですすむ。
3 踏切ふみきりわたるときは,駆動輪くどうりんげてすすむ。
4 エレベーターにるときは,正面しょうめんからまっすぐにすすむ。
5 段差だんさりるときは,前輪ぜんりんからりる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい85(解答かいとう解説かいせつ

くるまいすでの移動介護いどうかいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

1 きゅうのぼざかは,すばやくすすむ。

【×】あやまりです。坂道さかみちいそぐのではなく、ゆっくりすすみます。

2 きゅうくだざかは,前向まえむきですすむ。

【×】あやまりです。坂道さかみちくだるときは、うしきが基本きほんです。

3 踏切ふみきりわたるときは,駆動輪くどうりんげてすすむ。

【×】あやまりです。踏切ふみきりでは、タイヤのちいさい前輪ぜんりん線路せんろみぞにはまってしまう危険性きけんせいがあります。駆動輪くどうりんではなく、前輪ぜんりんげてすすみます。

4 エレベーターにるときは,正面しょうめんからまっすぐにすすむ。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。エレベーターのりは、タイヤがみぞにはまらないように、正面しょうめんからりするようにします。

5 段差だんさりるときは,前輪ぜんりんからりる。

【×】あやまりです。段差だんさは、後輪こうりんからりるのが基本きほんです。

#くるまいす #移動介助いどうかいじょ

問題もんだい86

医学的管理いがくてきかんり必要ひつようがない高齢者こうれいしゃつめ手入ていれにかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 つめは,入浴にゅうよくまえる。
2 つめさきしろ部分ぶぶんは,のこらないようにる。
3 つめは,一度いちどにまっすぐよこる。
4 つめ両端りょうはしは,らずにのこす。
5 爪切つめきは,やすりをかけてなめらかにする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい86(解答かいとう解説かいせつ

高齢者こうれいしゃつめ手入ていれかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

問題文もんだいぶんに「医学的管理いがくてきかんり必要ひつようがない」とあるのは、医学的管理いがくてきかんり必要ひつようつめ手入ていれは、医療行為いりょうこういになるため、介護福祉職かいごふくししょくではおこなうことができないからです。

介護職員かいごしょくいんおこなえる爪切つめき

以下いか条件じょうけんすべてたした場合ばあいのみ介護職員かいごしょくいん爪切つめきりをおこなうことができます。

  1. つめ異常いじょうがない
  2. つめ周囲しゅうい皮膚ひふ化膿かのう炎症えんしょうがない
  3. 糖尿病とうにょうびょうなどの疾患しっかんによる専門的せんもんてき管理かんり必要ひつようではない
ちょろた先生

条件じょうけんたしていないつめることは、医療行為いりょうこういです。
介護職員かいごしょくいんおこなってはいけません。

1 つめは,入浴にゅうよくまえる。

【×】あやまりです。入浴にゅうよくまえではなく、入浴後にゅうよくごつめやわらかくなっているときにりましょう。

2 つめさきしろ部分ぶぶんは,のこらないようにる。

【×】あやまりです。爪先つめさきしろ部分ぶぶんは、1~2㎜くらいのこすようにりましょう。

3 つめは,一度いちどにまっすぐよこる。

【×】あやまりです。一度いちどにまっすぐるのではなく、つめ沿ってすこしずつりましょう。

4 つめ両端りょうはしは,らずにのこす。

【×】あやまりです。つめ両端りょうはしのこすのではなく、適度てきどかどりましょう。

5 爪切つめきは,やすりをかけてなめらかにする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

#爪切つめき

問題もんだい87

左片麻痺ひだりかたまひ利用者りようしゃが,端座位たんざいでズボンを着脱ちゃくだつするときの介護かいごかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 最初さいしょに,左側ひだりがわこしすこげてぐようにうながす。
2 右膝みぎひざたかげて,ぐようにうながす。
3 左足ひだりあしみぎ大腿だいたいうえにのせて,ズボンをとおすようにうながす。
4 がるまえに,ズボンを膝下ひざしたまでげるようにうながす。
5 介護福祉職かいごふくししょく右側みぎがわって,ズボンをげるようにうながす。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい87(解答かいとう解説かいせつ

ズボンの着脱介護ちゃくだつかいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

1 最初さいしょに,左側ひだりがわこしすこげてぐようにうながす。

【×】あやまりです。健側けんそく今回こんかい右側みぎがわ)のこしすこげてぐようにうなします。

2 右膝みぎひざたかげて,ぐようにうながす。

【×】あやまりです。ひざたかげる必要ひつようはありません。

3 左足ひだりあしみぎ大腿だいたいうえにのせて,ズボンをとおすようにうながす。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

4 がるまえに,ズボンを膝下ひざしたまでげるようにうながす。

【×】あやまりです。膝上ひざうえまでげるようにうながします。

5 介護福祉職かいごふくししょく右側みぎがわって,ズボンをげるようにうながす。

【×】あやまりです。介護福祉職かいごふくししょくは、患側かんそく今回こんかい左側ひだりがわ)にちます。

#着脱ちゃくだつ #更衣こうい