個別問題

【第35回試験】問題94(生活支援技術)

生活せいかつ支援しえん技術ぎじゅつ

問題もんだい94

利用者りようしゃ便失禁べんしっきん改善かいぜんするための介護福祉職かいごふくししょく対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 トイレの場所ばしょがわからない認知症にんちしょう(dementia)のひとには,ポータブルトイレを設置せっちする。
2 移動いどう時間じかんがかかるひとには,おむつを使用しようする。
3 便意べんいがはっきりしないひとには,朝食ちょうしょく時間じかんめてトイレへ誘導ゆうどうする。
4 下剤げざい内服ないふくしているひとには,下剤げざい内服ないふく中止ちゅうしする。
5 便失禁べんしっきん回数かいすうおおひとには,食事しょくじ提供ていきょうりょうらす。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい94(解説かいせつ

便失禁べんしっきんのある利用者りようしゃへの対応たいおうかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

尿にょう便べん人間にんげんであれば、できるかぎりトイレでおこないたいとおもうものです。

失禁しっきんには、かんがえられる原因げんいんがありますので、それを見極みきわめて対応たいおうできるようにしましょう。

1 トイレの場所ばしょがわからない認知症にんちしょう(dementia)のひとには,ポータブルトイレを設置せっちする。

【×】あやまりです。認知症にんちしょうの人でトイレの場所ばしょがわからないのであれば、適切てきせつこえかけをしてトイレに誘導ゆうどうしましょう。ポータブルトイレを設置せっちしても、トイレとにんしきできなければ、便失禁べんしっきん改善かいぜんしません。

2 移動いどう時間じかんがかかるひとには,おむつを使用しようする。

【×】あやまりです。トイレにわないからといって、安易あんいにおむつを使用しようしてはいけません。はやめのこえかけなどで便失禁べんしっきん改善かいぜんにつながります。

3 便意べんいがはっきりしないひとには,朝食ちょうしょく時間じかんめてトイレへ誘導ゆうどうする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。便意べんいがはっきりしないひとは、定期的ていきてきなトイレ誘導ゆうどうで、はいせつをする習慣しゅうかんがつき、便失禁べんしっきん改善かいぜんにつながります。とくに、朝食後ちょうしょくごはもっとも効果的こうかてきです。

4 下剤げざい内服ないふくしているひとには,下剤げざい内服ないふく中止ちゅうしする。

【×】あやまりです。中止ちゅうしは、介護福祉職かいごふくししょく判断はんだんすることではありません。医師いしそうだんしましょう。

5 便失禁べんしっきん回数かいすうおおひとには,食事しょくじ提供ていきょうりょうらす。

【×】あやまりです。便失禁べんしっきんおおいからといって、食事しょくじ提供ていきょうらすものではありません。排便はいべんリズムがくずれ、逆効果ぎゃくこうかです。

#便失禁べんしっきん