解答と解説
利用者への声かけとして最も適したものを選ぶ問題です。
答えは、「4」です。
事例の中から、答えに必要な情報を集めて、症状にあった言動がとれるようにしましょう。
今回の事例でおさえるポイントは次のとおりです。
- アルツハイマー型認知症
- 夕方になると、「家に帰らないといけない」と何度も訴える。
認知症のBPSD(行動・心理症状)の1つに「帰宅願望」があります。
特に、夕方になると落ち着かなくなる症状を「夕暮れ症候群」といいます。
1 「仕事はないですよ」
【×】「帰らないと」と言っているBさんに仕事を話をするのは、話がつながりませんので、誤りです。
2 「ここが家ですよ」
【×】Bさんにとっての家は、「夫や子どもと過ごした家」ですので、Bさんは納得しませんので、誤りです。
3 「外に散歩に行きますか」
【×】帰宅願望がある人を外の散歩に誘う行為は、家に帰りたいという気持ちを強くすることにつながり、危険です。
4 「家のことが気になるんですね」
【〇】認知症のBPSDへの対応として、まずはその人の気持ちに寄り添うことが大切です。
この声かけは、Bさんに寄り添った声かけです。
5 「子どもさんが『ここにいてください』と言っていますよ」
【×】認知症の方でも、事実ではないことで対応してはいけません。その場の問題を解決するためだけに嘘をついたりしないようにしましょう。
#アルツハイマー型認知症 #BPSD #夕暮れ症候群