個別問題

【第35回試験】問題57(障害の理解)

障害しょうがい理解りかい

問題もんだい57

Cさん(3さん)は,24時間じかん人工呼吸器管理じんこうこきゅうきかんり栄養管理えいようかんり体温管理たいおんかんり必要ひつようであり,母親ははおや(32 さい)が生活全般せいかつぜんぱんささえている。Cさんの母親ははおやは,「発達支援はったつしえんやショートステイを活用かつようしたいのに,市内しない事業所じぎょうしょがない。ほかにもこまっている家族かぞくがいる」とD相談支援専門員そうだんしえんいんつたえた。
D相談支援専門員そうだんしえんいんが,課題かだい解決かいけつけて(自立支援じりつしえん)協議会きょうぎかいはたらきかけたところ,市内しない該当がいとうする事業所じぎょうしょがないことがあきらかになった。
この事例じれいで,地域ちいきにおけるサービスの不足ふそく解決かいけつするために,(自立支援じりつしえん)協議会きょうぎかい期待きたいされる機能きのう役割やくわりとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 困難こんなん事例じれい資源不足しげんぶそくについての情報じょうほう発信はっしん
2 権利擁護けんりようごかんするみの展開てんかい
3 地域ちいき社会資源しゃかいしげん開発かいはつ
4 構成員こうせいいん資質向上ししつこうじょう
5 基幹相談支援きかんそうだんしえんセンターの運営評価うんえいひょうか

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい57

自立支援協議会じりつしえんきょうぎかい役割やくわり機能きのうかんする問題もんだいです。

こたえは、「3」です。

自立支援協議会じりつしえんきょうぎかいは、2013ねんから障害者自立支援法しょうがいしゃじりつしえんほうが、「障害者しょうがいしゃ日常生活にちじょうせいかつおよび社会生活しゃかいせいかつ総合的そうごうてき支援しえんするための法律ほうりつ障害者総合支援法しょうがいしゃそうごうしえんほう)」に改正かいせいされたさいに、さだめられました。

自立支援協議会じりつしえんきょうぎかいとは
  • 地方公共団体ちほうこうきょうだんたいは、単独たんどくまたは共同きょうどうして、障害者等しょうがいしゃとうへの支援しえん体制たいせい整備せいびはかるため、関係機関等かんけいきかんとう構成こうせいされる協議会きょうぎかいくようにつとめなければならない。
  • 協議会きょうぎかいは、関係機関等かんけいきかんとう相互そうご連絡れんらくはかることで、地域ちいきにおけるしょう害者等がいしゃとうへの支援体制しえんたいせいかんする課題かだいについて情報じょうほう共有きょうゆうし、関係機関かんけいきかんとう連携れんけい緊密化きんみつかはかり、地域ちいき実情じつじょうおうじた体制たいせい整備せいびについて協議きょうぎおこなう。

これにより、地域ちいき実情じつじょうわせた支援体制しえんたいせい検討けんとうすすめられるようになりました。

自立支援協議会じりつしえんきょうぎかい機能きのうおおきく6つあります。

自立支援協議会じりつしえんきょうぎかいの6つの機能きのう
  1. 情報提供じょうほうていきょう
    困難事例こんなんじれい地域ちいき現状げんじょう課題等かだいとう情報共有じょうほうきょうゆう情報発信じょうほうはっしん
  2. 調整機能ちょうせいきのう
    地域ちいき関係機関かんけいきかんによるネットワーク構築こうちく困難事例こんなんじれいへの対応たいおうのありかたたいする協議きょうぎ調整ちょうせい
  3. 開発機能かいはつきのう
    地域ちいき社会資源しゃかいしげん開発かいはつ改善かいぜん
  4. 教育機能きょういくきのう
    構成員こうせいいん資質向上ししつこうじょう
  5. 権利擁護機能けんりようごきのう
    権利擁護けんりようごかんするみの展開てんかい
  6. 評価機能ひょうかきのう
    委託支援事業者いたくしえんじぎょうしゃ運営評価うんえいひょうか、サービス利用計画作成費りようけいかくさくせいひ対象たいしょうしゃ重度包括支援事業等じゅうどほうかつしえんじぎょうとう評価ひょうか など

今回こんかい事例じれいのように、「サービスを活用かつようしたいのに、事業所じぎょうしょがない」という場合ばあい自立じりつ支援協議会しえんきょうぎかいには、選択肢せんたくし」の地域ちいきにおけるサービスの不足ふそく解決かいけつする機能きのう開発かいはつ機能きのう)が期待きたいされます。

#自立支援協議会じりつしえんきょうぎかい #障害者総合支援法しょうがいしゃそうごうしえんほう