障害の理解
問題55
Aさん(60歳,男性)は,脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration) のため,物をつかもうとすると手が震え,起立時や歩行時に身体がふらつき,ろれつが回らないため発語が不明瞭である。
次のうち,Aさんの現在の症状に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 運動麻痺
2 運動失調
3 関節拘縮
4 筋萎縮
5 筋固縮
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題55
脊髄小脳変性症に関する問題です。
答えは、「2」です。
脊髄小脳変性症は、はっきりした原因がないままに、小脳とその周辺の神経細胞が変性して、運動失調をきたす病気です。
指定難病の1つです。
歩行時にふらついたり、細かい運動ができなかったり、ろれつが回らない(お酒に酔ったようなしゃべり方)などの運動失調が主な症状です。
その他、パーキンソン症状(動きの緩慢さ、すくみ足など)、自律神経症状(便秘や下痢、排尿障害、起立時のめまい、発汗障害)などが見られます。
Aさんの症状は、選択肢「2」の運動失調です。
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