発達と老化の理解
問題37
老年期の変形性膝関節症(knee osteoarthritis)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 外反型の脚の変形を伴うことが多い。
2 女性のほうが男性より罹患率が高い。
3 積極的に患部を冷やすことを勧める。
4 正座の生活習慣を勧める。
5 肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題37(解説)
変形性膝関節症に関する問題です。
答えは、「2」です。
体重や加齢などの影響から関節の軟骨がすり減ることで関節が変形し、膝に強い痛みが出る病気です。
ちょろた先生
「変形性膝関節症」は第33回試験でも出たよ。
1 外反型の脚の変形を伴うことが多い。
【×】変形性膝関節症は、O脚(内反型)の変形を伴うことが多いです。
2 女性のほうが男性より罹患率が高い。
【○】変形性膝関節症は中高年の女性、肥満者に多い病気です。加齢による女性ホルモンの減少や、筋肉量などが関係し、男性より女性が罹患しやすいと言われています。
3 積極的に患部を冷やすことを勧める。
【×】変形性膝関節症のような慢性的な関節の痛みは、温めたほうがいいと言われています。
4 正座の生活習慣を勧める。
【×】変形性膝関節症の人には、関節の負荷を軽くする生活習慣を勧めます。
5 肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。
【×】変形性膝関節症は、歩くことは問題がなくても、階段で膝が痛むことが目安となります。足が地面に着地し、膝に体重をかけると痛みがするため、体重をかけることが怖くなってしまいます。転倒の危険もあるため、積極的に勧めるという記述は間違いです。