個別問題

【第35回試験】問題121(総合問題3)

総合問題そうごうもんだい3

つぎ事例じれいんで、問題もんだい120から問題もんだい122までについてこたえなさい。

事例じれい

Dさん(38さい男性だんせい障害支援区分しょうがいしえんくぶん3)は,1年前ねんまえ脳梗塞のうこうそく(cerebral infarction)を発症はっしょう左片麻痺ひだりかたまひとなった。後遺症こういしょうとしてひだり同名どうめい半盲はんもう失行しっこうもみられる。現在げんざいしゅう3かい居宅介護きょたくかいご利用りようしながらつま二人ふたり生活せいかつしている。
ある上着うわぎそであたまれようとしているDさんに介護福祉職かいごふくししょくこえをかけると,「どうすればよいかわからない」とこたえた。普段ふだんつまがDさんの着替きがえを手伝てつだっている。食事しょくじはスプーンを使用しようして自分じぶんべるが,左側ひだりがわにあるもののこすことがある。Dさんは,「ひだりがわづらい。うごいているものにもすぐに反応はんのうができない」とはなした。
最近さいきんは,日常生活にちじょうせいかつなかで,すこしずつできることがえてきた。Dさんは,「ひと交流こうりゅうする機会きかいやしたい。また,簡単かんたん生産せいさん活動かつどうができるようなところにきたい」と介護かいご福祉ふくししょく相談そうだんした。

問題もんだい121

Dさんへの食事しょくじ支援しえんかんするつぎ記述きじゅつのうち,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 食事しょくじりょうすくなくする。
2 テーブルをたかくする。
3 スプーンを介助かいじょする。
4 バネつきばしえる。
5 食事しょくじ本人ほんにんから右寄みぎよりに配膳はいぜんする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい121(解説かいせつ

食事支援しょくじしえんかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

Dさんの食事しょくじ状況じょうきょうかんする記載きさいから課題かだい確認かくにんしましょう。

食事しょくじはスプーンを使用しようして自分じぶんべるが,左側ひだりがわにあるもののこすことがある

Dさん自身も、「ひだりがわづらい」と発言はつげんしています。これは、脳梗塞のうこうそく後遺症こういしょうであるひだり同名どうめい半盲はんもうによるものとかんがえられます。

ひだり同名どうめい半盲はんもうとは、両眼りょうがんともに左半分ひだりはんぶんえない状態じょうたいです。

この課題かだいたいする支援方法しえんほうほうかんがえていきます。

1 食事しょくじりょうすくなくする。

【×】あやまりです。Dさんののこしは、左側ひだりがわにあるものですので、りょう問題もんだいではなく、左側ひだりがわえづらいことによるものです。

2 テーブルをたかくする。

【×】あやまりです。テーブルをたかさについての課題かだいは、この事例じれいからはれません。

3 スプーンを介助かいじょする。

【×】あやまりです。「スプーンを使用しようして自分じぶんべる」とあるため、介助かいじょ必要ひつようありません。

4 バネつきばしえる。

【×】あやまりです。Dさんは、「スプーンを使用しようして自分じぶんべる」ことができているため、必要ひつようありません。

5 食事しょくじ本人ほんにんから右寄みぎよりに配膳はいぜんする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。左側ひだりがわにあるもののこす原因が、左側ひだりがわえづらいことが原因げんいんとなっているため、右寄みぎよりに配膳はいぜんするのが適切てきせつです。

#ひだり同名どうめい半盲はんもう