個別問題

【第35回試験】問題110(介護過程)

生活せいかつ支援しえん技術ぎじゅつ

つぎ事例じれいんで、問題もんだい109問題もんだい110についてこたえなさい。

事例じれい

Lさん(76さい女性じょせい要介護ようかいご1)は,自宅じたくむすめらしている。軽度けいど認知症にんちしょう(dementia)と診断しんだんされたが,身体機能しんたいきのう問題もんだいはなく,友人ゆうじんとの外出がいしゅつたのしんでいる。
ある外食がいしょくあと自宅じたくちかくで保護ほごされたとき,「ここはどこなの」とった。その自宅じたくからようとしなくなった。心配しんぱいしたむすめ本人ほんにん相談そうだんして,小規模しょうきぼ多機能たきのうがた居宅きょたくかい利用りようすることになった。
利用りよう開始かいしに,Lさんの短期目標たんきもくひょうを,「外出がいしゅつたのしめる」と設定せっていした。2週間しゅうかんぎたころ,Lさんから,ちかくのスーパーへのものツアーに参加さんかしたいともうがあった。
当日とうじつほか利用者りようしゃ介護福祉職かいごふくししょく笑顔えがおものをする様子ようすられた。ものわり,あるいてもどはじめると,笑顔えがおえ,きゅうまった。
介護福祉職かいごふくししょくこえをかけると,「ここはどこなの。どこにくの」と不安ふあんそうにった。

問題もんだい110

Lさんの状況じょうきょうから,短期目標たんきもくひょう支援しえん内容ないよう見直みなおすためのカンファレンス(conference)がひらかれた。
担当たんとうする介護福祉職かいごふくししょく提案ていあんとして,もっと優先ゆうせんすべきもの1つえらびなさい。

1 外出先がいしゅつさきからかえれなくなる不安ふあんへの対応たいおう必要ひつようである。
2 表情ひょうじょうがかたくなったときはかえみち変更へんこうする。
3 外出がいしゅつする意欲いよく必要ひつようがある。
4 あるくために身体機能しんたいきのう改善かいぜん必要ひつようである。
5 事業所じぎょうしょをなじみの生活せいかつ空間くうかんにする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい110(解説かいせつ

軽度認知症けいどにんちしょうであるLさんの短期目標たんきもくひょう支援内容しえんないようかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

ケアカンファレンスとは、ケアプランにもとづいた個別こべつサービス計画けいかく作成さくせいしたり、修正しゅうせい評価ひょうか役割分担やくわりぶんたんおこな会議かいぎです。利用者りようしゃ一番いちばんちかくにいる介護福祉職かいごふくししょくとして、利用者りようしゃ課題かだいがどこにあるのか、理解りかいできるようにつとめましょう。

1 外出先がいしゅつさきからかえれなくなる不安ふあんへの対応たいおう必要ひつようである。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。ちかくのスーパーへのものツアーに参加さんかしたかえりに、「ここはどこなの。どこにくの」と不安ふあんそうにったとあるので、ここに課題かだいがあるとかんがえます。

2 表情ひょうじょうがかたくなったときはかえみち変更へんこうする。

【×】あやまりです。かえみち変更へんこうかんする記載きさいはありません。「ここはどこなの。どこにくの」というLさんの発言はつげんからも、場所ばしょがわからないことへの不安ふあん課題かだいだとかんがえます。

3 外出がいしゅつする意欲いよく必要ひつようがある。

【×】あやまりです。「ものツアーに参加さんかしたいともうがあった」との記載きさいからも、外出がいしゅつする意欲いよくはあるとかんがえれます。

4 あるくために身体機能しんたいきのう改善かいぜん必要ひつようである。

【×】あやまりです。「身体機能しんたいきのう問題もんだいはなく」との記載きさいがありますので、身体しんたい機能きのう課題かだいではありません。

5 事業所じぎょうしょをなじみの生活せいかつ空間くうかんにする。

【×】あやまりです。Lさんの短期目標たんきもくひょうは「外出がいしゅつたのしめる」です。事業所じぎょうしょをなじみの生活せいかつ空間くうかんにするという提案ていあん適切てきせつではありません。

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