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介護過程
次の事例を読んで、問題109、問題110について答えなさい。
[事例]
Lさん(76歳,女性,要介護1)は,自宅で娘と暮らしている。軽度の認知症(dementia)と診断されたが,身体機能に問題はなく,友人との外出を楽しんでいる。
ある日,外食の後,自宅近くで保護されたとき,「ここはどこなの」と言った。その後,自宅から出ようとしなくなった。心配した娘が本人と相談して,小規模多機能型居宅介護を利用することになった。
利用開始時に,Lさんの短期目標を,「外出を楽しめる」と設定した。2週間が過ぎた頃,Lさんから,近くのスーパーへの買い物ツアーに参加したいと申し出があった。
当日,他の利用者や介護福祉職と笑顔で買い物をする様子が見られた。買い物が終わり,歩いて戻り始めると,笑顔が消え,急に立ち止まった。
介護福祉職が声をかけると,「ここはどこなの。どこに行くの」と不安そうに言った。
問題110
Lさんの状況から,短期目標と支援内容を見直すためのカンファレンス(conference)が開かれた。
担当する介護福祉職の提案として,最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 外出先から帰れなくなる不安への対応が必要である。
2 表情がかたくなったときは帰り道を変更する。
3 外出する意欲を持つ必要がある。
4 歩くために身体機能の改善が必要である。
5 事業所をなじみの生活空間にする。
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