個別問題

【第35回試験】問題4(人間関係とコミュニケーション)

人間関係にんげんかんけいとコミュニケーション

問題もんだい4

Bさん(80さい女性じょせい)は,介護老人保健施設かいごろうじんほけんしせつ入所にゅうしょまった。今日きょうはBさんが施設しせつ入所にゅうしょするであり,C介護福祉職かいごふくししょく担当者たんとうしゃになった。C介護福祉職かいごふくししょくは, 初対面しょたいめんのBさんとの信頼関係しんらいかんけい形成けいせいけてんだ。
C介護福祉職かいごふくししょくのBさんへの対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 自発的じはつてきかかわりをもつことをひかえた。
2 真正面ましょうめんすわって面談めんだんをした。
3 自分じぶんからすすんで自己紹介じこしょうかいをした。
4 終始しゅうしにぎりながらはなしをした。
5 まごのような口調くちょうかたりかけた。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい4(解説かいせつ

利用者りようしゃとの信頼関係しんらいかんけいをつくる(形成けいせいする)かんする問題もんだいです。

利用者りようしゃとの信頼関係しんらいかんけい形成けいせいするときに、つぎのようなことにをつけましょう。

信頼関係しんらいかんけい(ラポール)形成けいせいをつけること
  • 介護福祉職自身かいごふくししょくじしんが、利用者りようしゃ感情かんじょう関心かんしんちましょう。そのためには、まず自分自身じぶんじしんをオープンにすること(自己開示じこかいじ)が必要ひつようです。
  • 利用者りようしゃとのあいだ距離きょりは、相手あいてとの関係かんけいはなし内容ないようによって適切てきせつ距離きょりちがいます。距離きょりのとりかたをつけましょう。
  • 利用者りようしゃとの関係性かんけいせいをつくるときはかたすわかた)やその位置いちをつけましょう。対面法たいめんほう正面しょうめんつ)より、直角法ちょっかくほうななめにつ)ほうがはなしやすくなります。

こたえは、「」です。

1 自発的じはつてきかかわりをもつことをひかえた

【×】介護職自身かいごしょくじしんからかかわりをたないと利用者りようしゃ自分じぶんのことをはなしてくれるようにはなりません。

2 真正面ましょうめんすわって面談めんだんをした。

【×】真正面ましょうめんすわると相手あいて表情ひょうじょうはよくえますが、をあわせて会話かいわをすると緊張きんちょうしてします。面談めんだんのときは、リラックスできる環境かんきょうつくりましょう。

3 自分じぶんからすすんで自己紹介じこしょうかいをした。

【○】信頼関係しんらいかんけいをつくる(形成けいせいする)のに大切たいせつなことですね。まずは、自己開示じこかいじすることが大切たいせつです。

4 終始しゅうしにぎりながらはなしをした。

【×】にぎるなどのひとれる行為こういは、場合ばあいによっては安心感あんしんかんあたえるなど介護かいご現場げんばでは大切たいせつなことです。
しかし、今回こんかいは、初対面しょたいめん利用者りようしゃとの信頼関係しんらいかんけいのつくりかたです。相手あいてとの距離きょりのとりかたをつけたいポイントです。

5 まごのような口調くちょうかたりかけた。

【×】介護現場かいごげんばでの言葉遣いことばづかは、介護福祉職かいごふくししょく意識いしきしなければいけないポイントです。相手あいてうやま気持きもちをもってせっする言葉遣ことばづかいをこころがけましょう。
まごのような口調くちょうはなしをするのは、不適切ふてきせつえます。

選択肢せんたくし1の「ひかえる」は、マイナスなイメージで使つかわれることがワードです。
選択肢せんたくしかけたら、注意ちゅういしましょう。

#信頼関係しんらいかんけい #ラポール #自己開示じこかいじ #パーソナルスペース