解答と解説
問題88
半側空間無視に関する問題です。
答えは、「1」です。
半側空間無視とは、脳の損傷によって、左右の空間を認知できず、左半分または右半分の空間がなくなってしまう状態です。
そのため、認識できないほうに注意を向けることができず、段差に気づかずつまずいたり、壁にぶつかったりします。
左側に現れることが多いです。
1 食事のとき,認識できない片側に食べ残しがみられる。
【○】選択肢のとおりです。片側に食事があることを認知していないため、終わったと勘違いしてしまいます。
2 半盲に対するものと介護方法は同じである。
【×】誤りです。半盲は視野の半分が欠けて、見えない状態ため、見えていない自覚がありまます。半側空間無視とは見えているのに認識しないため、介護方法は異なります。
3 失行の1つである。
【×】誤りです。「失行」とは、運動機能に問題がないのに、目的の動作が行えない状態のことです。
4 本人は半側空間無視に気づいている。
【×】誤りです。本人に自覚がありません。
5 認識できない片側へ向かってまっすぐに歩ける。
【×】誤りです。半側空間無視の人は、まっすぐ歩くことができないのが特徴です。自覚がないまま、認識していないほうに寄っていってしまい、物にぶつかったりします。
#半側空間無視 #失行