解答と解説
問題87
障害者の法的定義に関する問題です。
答えは、「1」です。
それぞれの法律によって、定義が異なるのが障害者関連の難しいところです。
今回の問題の選択肢をもとに、定義を整理しましょう。
1 身体障害者福祉法における身体障害者は,身体障害者手帳の交付を受けた18歳以上のものをいう。
【○】正しい選択肢です。第4条に「この法律において、「身体障害者」とは、別表に掲げる身体上の障害がある18歳以上の者であって、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたものをいう。」とあります。
2 知的障害者は,知的障害者福祉法に定義されている。
【×】誤りです。知的障害者は、法的定義がありません。
3 「精神保健福祉法」における精神障害者には,知的障害者が含まれていない。
【×】誤りです。第5条に「この法律で「精神障害者」とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害その他の精神疾患を有する者をいう」とあります。
4 障害者基本法において発達障害者は,精神障害者に含まれていない。
【×】誤りです。第5条第1項に用語の定義として「障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう」とあります。
5 障害児は,障害者基本法に定義されている。
【×】誤りです。障害児は、児童福祉法に定義されています。