個別問題

【第34回試験】問題83(認知症の理解)

認知症にんちしょう理解りかい

問題もんだい83

Bさん(86さい女性じょせい)は,中等度ちゅうとうどのアルツハイマーがた認知症にんちしょう(dementia of the Alzheimer’s type)である。短期たんき入所にゅうしょ生活せいかつ介護かいご(ショートステイ)の利用りようはじめた翌朝よくあさ両手りょうて便べん付着ふちゃくした状態じょうたいでベッドにすわっていた。
Bさんへのこえかけとして,適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 「くさいからきれいにします」
2 「きたな便べんについています」
3 「ここはトイレではありません」
4 「あらいましょう」
5 「こんなによごれてこまります」

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい83

認知症にんちしょうかたへのこえかけかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

今回こんかい事例じれいは、便失禁べんしっきんをしてしまったかたへのこえかけです。

自尊心じそんしんきずつけないこえかけが大切たいせつです。

また、日本語にほんごには、言葉ことばとしては間違まちがっていなくても相手あいてによっては失礼しつれいになる言葉ことばがあります。

普段ふだんから意識いしきして使つかうようにしましょう。

1 「くさいからきれいにします」

【×】あやまりです。「くさい」は失礼しつれい言葉ことばです。相手あいてきずつけてしまいます。

2 「きたな便べんについています」

【×】あやまりです。「きたない」は失礼しつれい言葉ことばです。相手あいてきずつけてしまいます。

3 「ここはトイレではありません」

【×】あやまりです。Bさんは、短期たんき入所にゅうしょ生活せいかつ介護かいご(ショートステイ)の利用りようはじめたばかりで、中等度ちゅうとうどのアルツハイマー型認知症にんちしょうです。否定ひていをするのではなく、なぜこのような状況じょうきょうになってしまったのかをかんがえます。

4 「あらいましょう」

【○】ただしい選択肢せんたくしです。Bさんの自尊心じそんしんきずつけず、このあとにすることを具体的ぐたいてきしめこえかけです。

5 「こんなによごれてこまります」

【×】あやまりです。おこったり、める言葉ことばです。相手あいてきずつけてしまいます。

#認知症にんちしょう #こえかけ