社会の理解
問題5
2016年(平成28年)に閣議決定された,「ニッポン一億総活躍プラン」にある「地域共生社会の実現」に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 日本型福祉社会の創造
2 我が事・丸ごとの地域づくり
3 健康で文化的な最低限度の生活の保障
4 社会保障と税の一体改革
5 皆保険・皆年金体制の実現
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
地域共生社会の実現に関する政策の問題です。
答えは、「2」です。
1 日本型福祉社会の創造
【×】「日本型福祉社会の創造」は、1979年(昭和54年)に閣議決定された「新経済社会7カ年計画」に示された考え方です。
高齢化社会が現実になり始めたことから、日本に古くからある「家庭」を基盤として「福祉社会」を作ろうと新しく考えが示されました。
しかし、女性の社会進出など時代の流れに追いつかず、批判も多いものでした。
2 我が事・丸ごとの地域づくり
【○】選択肢のとおりです。「ニッポン一億総活躍プラン」に示されている地域共生社会実現のための取り組みの一つです。
日本の構造的な問題である少子高齢化に真正面から立ち向かい、「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」の3つの実現を目的とする政府の取り組みです。
一億は日本の人口。日本人全員が活躍できる社会の実現を目指したものです。
3 健康で文化的な最低限度の生活の保障
【×】日本国憲法第25条第1項に記載されている生存権の保障の内容です。
4 社会保障と税の一体改革
【×】社会保障と税の一体改革は、少子高齢化が進む中で、社会保障の充実・安定化と、そのための財源をどのように確保していくかといったことを検討し、同時達成を目指すものです。2011年6月に基本的な方針を決定しました。
5 皆保険・皆年金体制の実現
【×】皆保険は1961年(昭和36年)に「国民健康保険法」の改正で、皆年金は「国民年金法」の制定で実現されました。
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