解答と解説
問題42
トルクの原理を応用した介護技術に関する問題です。
答えは、「3」です。
問題41と同様、介護福祉職の健康管理といった視点での介護技術に関する問題です。
トルクの原理を応用した介護技術とは、利用者のからだをできるだけコンパクトにして動かしやすくし、回転する力を利用し、小さい力で利用者のからだを移動・回転させることです。
1 利用者とベッドの接地面を広くする。
【×】誤りです。トルクの原理は、利用者のからだをできるだけコンパクトにするため、適切ではありません。
2 利用者の下肢を交差させる。
【×】誤りです。下肢ではなく、上肢を交差させて、胸の前におくことで、からだをコンパクトにします。
3 利用者の膝を立てる。
【○】正しい選択肢です。膝を立てることで、からだをコンパクトにし、回転させやすくします。
4 滑りやすいシートを利用者の下に敷く。
【×】誤りです。滑りやすいシートを使った介護技術は、ベッド上でからだを水平・垂直方向に動かすときに効果的です。トルクの原理ではありません。
5 利用者に近づく。
【×】誤りです。ボディメカニクスの考え方ですが、トルクの原理の応用では、利用者に近づきすぎると、回転する力が大きくなってしまうため、適切ではありません。