解答と解説
問題41
スライディングボードを使用した移乗に関する問題です。
答えは、「2」です。
ここ数年、介護福祉職の健康管理といった視点で、介護技術に関する問題が出題されるようになっています。
自分の施設では使っていない道具や福祉機器などの知識もつけるようにしましょう。
移乗介護は、介護者にとっては腰痛、利用者にとっては恐怖感や痛みなどどちらにもリスクがあります。
スライディングボードは、「持ち上げない介護」「ノーリフティングケア」として勧められている道具です。
利用者を持ち上げず、重力を使い、ボード上をスライドさせて移動させます。
1 アームサポートが固定された車いすを準備する。
【×】誤りです。アームサポートが固定された車いすでは、スライドさせるときにスムーズな動きができません。外れるものを準備しましょう。
2 ベッドから車いすへの移乗時には,ベッドを車いすの座面より少し高くする。
【○】正しい選択肢です。高いほうから低いほうへスライドさせることで、最小限の力で移乗できるようになります。
3 ベッドと車いすの間を大きくあけ,スライディングボードを設置する。
【×】誤りです。間を大きく開けると、ボードが外れた時など転落の恐れがあり危険です。できるだけ距離を短くしましょう。
4 スライディングボード上では,臀部を素早く移動させる。
【×】誤りです。転落の危険があるため、ゆっくり移動させます。
5 車いすに座位を安定させ,からだを傾けずにスライディングボードを抜く。
【×】誤りです。スライディングボードは、からだを傾けて、ボードにかかる負荷を減らしたほうが抜きやすいです。
#ノーリフティングケア #移乗介護 #スライディングボード