解答と解説
問題36
事例から適した福祉用具を選ぶ問題です。
答えは、「5」です。
Lさんは、第7胸髄節(Th7)損傷ですので、体幹と両下肢の運動機能と感覚機能が失われた状態です。
1 段差解消機
【×】誤りです。段差解消機とは、車いすに乗ったまま、段差が上下に動くことで垂直に移動する機械です。浴室に入るための福祉用具としては適切ではありません。
2 ストレッチャー
【×】誤りです。ストレッチャーは、臥位で入浴する場合に使用します。
3 すべり止めマット
【×】誤りです。すべり止めマットは、浴室の床や浴槽の中に入れて、転倒を予防するためのものです。立位が難しいLさんに適した福祉用具ではありません。
4 四点歩行器
【×】誤りです。立位が難しいLさんに適した福祉用具ではありません。
5 移乗台
【○】正しい選択肢です。浴槽の縁に台(ボード)を渡して、そこに腰掛けて浴槽に入るための福祉用具です。Lさんは上肢の麻痺はありませんので、手すりを使用して移乗台を横に移動しながら浴槽に入ることができるようになります。