解答と解説
問題18
利用者主体の考え方に関する問題です。
答えは、「1」です。
「〇〇の考え方に基づく」とある出題の場合は、「〇〇」の部分を最優先にして選択肢を選びます。
「利用者主体」とは「利用者本位」と同じように使われ、介護福祉士会の倫理綱領でも1番最初に挙げられていますね。
利用者本人が主体となって、自己決定をし、それを最大限に尊重して援助する考え方です。
介護福祉職が大切にしなければならない考え方の1つです。
1 1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には,毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。
【○】正しい選択肢です。衣服を自分で選べない利用者でも、自分で選べるような声かけをすることで、選べるように援助をします。
2 食べこぼしが多い利用者には,こぼさないように全介助する。
【×】誤りです。食べこぼしてしまう課題はあっても、自分で食べることができる利用者を全介助することは、利用者主体とはいえません。
3 認知症(dementia)の利用者には,排泄の感覚があっても,定時に排泄の介護を行う。
【×】誤りです。排泄の感覚があるのであれば、定時ではなく、その感覚に合わせて利用者を誘導するのが利用者主体の考え方です。
4 転倒しやすい利用者には,事故防止のため立ち上がらないように声をかける。
【×】誤りです。事故防止は介護福祉職として気をつけなければいけないポイントですが、立ち上がらないように利用者の行動を制限することは適切ではありません。
5 入浴が自立している利用者も,危険を避けるため個別浴ではなく集団での入浴とする。
【×】誤りです。選択肢4と同じように、危険を避ける工夫は必要ですが、決めるのは利用者です。
#利用者主体 #利用者本位