解答と解説
問題17
利用者とのコミュニケションの取り方に関する問題です。
答えは、「3」です。
利用者に相談をされたときに大切なことは、利用者の気持ちに寄り添い、本心を引き出す「傾聴」の姿勢です。
1 「居室の表札は,通称名ではなく戸籍上の名前になります」
【×】誤りです。施設によって異なりますが、絶対的な決まりはありません。
2 「多床室になる場合がありますよ」
【×】誤りです。「場合がある」と答えているので、断定的な答え方ではありませんが、Fさんが求めているのは、部屋のことではありません。
3 「施設での生活で心配なことは何ですか」
【○】正しい選択肢です。Fさんの相談に対し、寄り添った応答です。開かれた質問でFさんの本心を引き出せるように向き合います。
4 「トイレや入浴については問題がありますね」
【×】誤りです。「問題がありますね」は、自分の考えを主張する「ね」の使い方です。Fさんの気持ちを引き出す立場であるのに、訪問介護員(ホームヘルパー)が自分の考えを押しつけてはいけません。
5 「同性による介護が原則です」
【×】誤りです。施設によって異なることです。今回の事例では、配慮をする事項であり、Fさんの希望を聞く姿勢が大切です。