個別問題

【第34回試験】問題125(総合問題4)

総合問題そうごうもんだい4

つぎ事例じれいんで、問題もんだい123から問題もんだい125までについてこたえなさい。

事例じれい

Fさん(50さい女性じょせい障害支援区分しょうがいしえんくぶん5)は,アテトーゼがた(athetosis)の脳性麻痺のうせいまひ(cerebral palsy)による四肢しし体幹たいかん機能きのう障害しょうがいがある。居宅介護きょたくかいご利用りようし,入浴にゅうよく支援しえんけながら母親ははおや(79さい)とらしていた。Fさんは障害しょうがい基礎きそ年金ねんきん1きゅう受給じゅきゅうしていて,Fさん名義めいぎ貯蓄ちょちくがある。金銭管理きんせんかんり母親ははおやおこなっていた。
Fさんは, 3年前ねんまえ誤嚥性肺炎ごえんせいはいえん(aspiration pneumonia)で入院にゅういんしたことがある。言語げんご障害しょうがいがあり,れたひとでないと言葉ことばりにくい。自宅じたくではくるまいすにり,あしゆかって移動いどうし,屋外おくがい母親ははおやくるまいすをしていた。Fさんは自宅内じたくない移動いどう以外いがい日常にちじょう生活せいかつについては,母親ははおやから全面的ぜんめんてき介護かいごけて生活せいかつしていた。
最近さいきん日中活動にっちゅうかつどう短期入所たんきにゅうしょ(ショートステイ)の利用りようについて,障害しょうがい福祉ふくし相談そうだんするようになった。
ところが,母親ははおや持病じびょう心疾患しんしっかん(heart disease)でくなり,障害しょうがい福祉ふくしがFさんと当面とうめん生活せいかつについて検討けんとうすることになった。
Fさんは1人ひとり生活せいかつすることはむずかしいとおもい,施設入所しせつにゅうしょ希望きぼうしている。

問題もんだい125

入所にゅうしょしてから3かげつち,支援しえん見直みなおしがおこなわれた。
Fさんは施設生活しせつせいかつにもれ,相談そうだんできるひとえている。また,「自分じぶんでお小遣こづかいを使つかえるようになりたい」とい,外出時がいしゅつじ必要ひつようなおかね介護福祉職かいごふくししょく一緒いっしょかんがえるようになった。将来しょうらい地域生活ちいきせいかつかんがえて,社会福祉しゃかいふくし協議会きょうぎかい金銭管理きんせんかんりえることが検討けんとうされた。
Fさんが活用かつようできる社会福祉しゃかいふくし協議会きょうぎかいおこな金銭管理きんせんかんりとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう
2 生活福祉資金せいかつふくししきん
3 自立訓練じりつくんれん
4 生活困窮者せいかつこんきゅうしゃ家計改善かけいかいぜん支援事業しえんじぎょう
5 自発的活動支援事業じはつてきかつどうしえんじぎょう

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい125

社会福祉しゃかいふくし協議会きょうぎかいおこな金銭管理きんせんかんりかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

都道府県とどうふけん指定都市していとし社会福祉しゃかいふくし協議会きょうぎかい実施主体じっししゅたいとなり、福祉ふくしサービスの利用りよう援助えんじょ日常的にちじょうてき金銭管理きんせんかんりなどをおこな事業じぎょうを「日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう」といいます。

利用対象者りようたいしょうしゃは、認知症にんちしょう高齢者こうれいしゃ知的障害者ちてきしょうがいしゃ精神障害者せいしんしょうがいしゃなどで、判断能力はんだんのうりょく不十分ふじゅうぶんひとです。

1 日常生活自立支援事業にちじょうせいかつじりつしえんじぎょう

【○】ただしい選択肢せんたくしです。

2 生活福祉資金せいかつふくししきん

【×】あやまりです。生活福祉資金せいかつふくししきんは、低所得者ていしょとくしゃ障害者しょうがいしゃ高齢者こうれいしゃ生活せいかつ経済的けいざいてきささえ、在宅福祉ざいたくふくしおよび社会参加しゃかいさんか推進すいしんはかることを目的もくてきとした貸付かしつけ制度せいどです。Fさんは貯蓄ちょちくがあるため、貸付かしつけ必要ひつようはありません。

3 自立訓練じりつくんれん

【×】あやまりです。自立訓練じりつくんれんは、障害者しょうがいしゃたいして、身体機能しんたいきのう生活能力せいかつのうりょく向上こうじょうのために必要ひつよう訓練くんれんおこなうサービスです。

4 生活困窮者せいかつこんきゅうしゃ家計改善かけいかいぜん支援事業しえんじぎょう

【×】あやまりです。生活困窮者せいかつこんきゅうしゃ家計改善かけいかいぜん支援事業しえんじぎょうとは、生活困窮者せいかつこんきゅうしゃ家計かけい改善かいぜんしたり、必要ひつよう貸付かしつけをあっせんする事業じぎょうです。Fさんは貯蓄ちょちくがあるため、必要ひつようありません。

5 自発的活動支援事業じはつてきかつどうしえんじぎょう

【×】あやまりです。障害しょうがいのあるひとが、自立じりつした日常生活にちじょうせいかついとなむことができるように、障害者しょうがいしゃ、その家族かぞく地域ちいき住民等じゅうみんとう自発的じはつてきおこな活動かつどう支援しえんする事業じぎょうです。

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