総合問題4
次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。
[事例]
Fさん(50歳,女性,障害支援区分5)は,アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(cerebral palsy)による四肢・体幹機能障害がある。居宅介護を利用し,入浴の支援を受けながら母親(79歳)と暮らしていた。Fさんは障害基礎年金1級を受給していて,Fさん名義の貯蓄がある。金銭管理は母親が行っていた。
Fさんは, 3年前に誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入院したことがある。言語障害があり,慣れた人でないと言葉が聞き取りにくい。自宅では車いすに乗り,足で床を蹴って移動し,屋外は母親が車いすを押していた。Fさんは自宅内の移動以外の日常生活については,母親から全面的に介護を受けて生活していた。
最近,日中活動の場と短期入所(ショートステイ)の利用について,市の障害福祉課に相談するようになった。
ところが,母親が持病の心疾患(heart disease)で亡くなり,市の障害福祉課がFさんと当面の生活について検討することになった。
Fさんは1人で生活することは難しいと思い,施設入所を希望している。
問題124
Fさんは,障害者支援施設に入所できることになり,アセスメント(assessment)が行われた。
相談支援専門員は,Fさんの希望をもとに,これまでの生活状況と身体の様子等から,もう少し本人にできることがあるのではないかと考え,「障害者支援施設で施設入所支援と生活介護を利用しながら,将来の生活を考える」という方針を立てた。また,長期目標を,「自分に適した介護を受けながら,様々な生活経験を積む」とした。
Fさんの短期目標として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 入浴時に自分でからだを洗えるようになる。
2 毎日字を書く練習を行い,筆談で会話ができるようになる。
3 施設内は,車いす介助を受けながら安全に移動する。
4 経管栄養で食事がとれるようになる。
5 日中活動として外出や興味のあるグループ活動に参加する。