解答と解説
問題120
筋萎縮性側索硬化症の症状に関する問題です。
答えは、「3」です。
筋萎縮性側索硬化症は、現れやすい症状と現れにくい症状があります。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
現れやすい症状
四肢の運動障害、球麻痺(構音障害、嚥下障害)、呼吸障害など。
現れにくい症状
知的障害、感覚障害、膀胱直腸障害、眼球運動、褥瘡
また、選択肢の症状がどのようなものか具体的に説明できるようにしましょう。
そのうえで、今回の事例にある当初見られた症状(「ろれつが回らず,食べ物の飲み込みが悪くなり,体重の減少」)と照らし合わせます。
1 対麻痺
【×】誤りです。対麻痺とは、両下肢のみに麻痺がある状態です。
2 単麻痺
【×】誤りです。単麻痺とは、四肢のうち一肢のみに麻痺がある状態です。
3 球麻痺
【○】正しい選択肢です。球麻痺とは、口、舌、喉の運動障害によって、構音障害や嚥下障害などがみられることです。Eさんの症状、ろれつが回らない(構音障害)、食べ物の飲み込みが悪い(嚥下障害)は、筋萎縮性側索硬化症で出現しやすい症状です。
4 安静時振戦
【×】誤りです。安静時振戦とは、自分の意思とは関係なく手足が震える症状です。
5 間欠性跛行
【×】誤りです。間欠性跛行とは、歩いていると、足に痛みやしびれを感じ、歩くことが困難になり、少し休むとまた歩けるようになる症状です。
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