解答と解説
問題108
終末期に関する用語の問題です。
答えは、「3」です。
延命を目的とした治療とは、老化や病気により生命の維持が難しくなったときに、医療的措置によって一時的に生命をつなぐ行為をいいます。
延命治療の主な方法は、「人工呼吸」「人工栄養」「人工透析」です。
1 脳死
【×】誤りです。脳死とは、脳幹を含む脳の機能がほぼ完全に失われ回復不可能な状態です。「法律的な死」ともいいます。
2 突然死
【×】誤りです。突然死は、通常の生活を送っていた人が、何らかの原因によって死亡すること、また、原因となる病気を発症してから24時間以内に死亡することをいいます。
3 尊厳死
【○】正しい選択肢です。尊厳死とは、延命だけを目的とする治療を行わず、人として自然な状態で死を迎えることです。Bさんが希望する死を示す用語です。
4 積極的安楽死
【×】誤りです。積極的安楽死とは、薬などを用いて意図的に死期を早めて死に至ることをいいます。日本では、認められていません。
5 心臓死
【×】誤りです。心臓死とは、心拍が停止して死に至ることをいいます。
ちょろた先生
医師が死亡と判断するのは、①心停止、②呼吸停止、③瞳孔散大の三徴候が確認できたときです。