人間の尊厳と自立
問題1
著書『ケアの本質-生きることの意味』の中で,「一人の人格をケアするとは,最も深い意味で,その人が成長すること,自己実現することをたすけることである」と述べた人物として,正しいものを1つ選びなさい。
1 神谷美恵子
2 糸賀一雄
3 フローレンス・ナイチンゲール(Nightingale, F.)
4 ミルトン・メイヤロフ(Mayeroff, M.)
5 ベンクト・ニィリエ(Nirje, B.)
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
ケアに関係する人物の問題です。
答えは、「4」です。
1 神谷美恵子
【×】日本の精神科医。哲学書・文学書の翻訳などの著者としても知られています。岡山県にある長島愛生園でハンセン病患者に関わり、『生きがいについて』を発表しました。
2 糸賀一雄
【×】知的障害児の福祉と教育の第一人者として知られ、滋賀県で知的障害児施設である「近江学園」、重症心身障害児施設である「びわこ学園」を創設した人です。
3 フローレンス・ナイチンゲール(Nightingale, F.)
【×】イギリスの看護師で、近代看護教育の母とされる人です。クリミア戦争で負傷兵たちに尽くす姿勢で看護を行い、「クリミアの天使」と呼ばれました。
4 ミルトン・メイヤロフ(Mayeroff, M.)
【○】1960-70年代、ケアについて先駆的に理論的な成果を発表したアメリカの哲学者です。設問にある『ケアの本質₋生きることの意味』を発表しています。
5 ベンクト・ニィリエ(Nirje, B.)
【×】ノーマライゼーションの原理を世界中に広げた人で、「ノーマライゼーションの育ての親」とも言われる人です。「ノーマライゼーションの8原則」を示しました。
ノーマライゼーションの考え方を初めて示したバンク・ミケルセン(Bank-Mikkelsen,N)も一緒に覚えましょう。
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