介護福祉士国家試験では、
「生活に
適応する」
「利用者の
状況に
対応する」
などの表現が
使われます。
「適応」と
「対応」は、
漢字も
音も
似ているため、
意味を
間違えやすい
言葉です。
「適応」は、
環境や
生活に
合っていく
イメージ、
「対応」は、
相手や
状況を
見て
必要なことをする
イメージがあります。
試験では、
「誰・
何が
適応するのか」
「誰が
何に
対応するのか」
を確認すると、
意味を
区別しやすくなります。
✓
この記事で
確認すること
「適応」と
「対応」の
意味と
使い方
を確認し、
実際の
過去問で
どのように
使われているのか
を見ていきます。
また、
「誰が?」
「何に?」
に注目した
読み分け方や、
関連する
「対処」との
違いも
確認します。
1.「適応」
「対応」とは?
「適応」と
「対応」は、
漢字も
音も
似ていますが、
意味は
違います。
「適応」は、
人などが
環境や
生活に
合うようになる
ときに使います。
「対応」は、
相手や
状況を
見て、
必要な
行動をする
ときに使います。
2つの意味を
確認
適応
↓
環境や
生活に
合うように、
慣れたり
変わったりする
対応
↓
相手や
状況を
見て、
必要なことをする
💡 簡単な
イメージで覚えると
適応
「自分が
環境に
合っていく」
→ 新しい
生活や
環境に
慣れていく
対応
「状況を
見て
行動する」
→ その人や
状況に
合わせて、
必要なことをする
例で
見てみよう
新しい
生活に
適応する。
↓
新しい
生活に
慣れて、
その生活に
合うようになる
利用者の
状況に
対応する。
↓
利用者の
状況を
見て、
必要な
行動をする
★ ここが大切!
「誰・
何がどうなる?」を
見よう
適応
人などが、
環境や
生活に
合っていく
→ 「誰・
何が
適応する?」
対応
人が
相手や
状況を
見て
行動する
→ 「誰が、
何に
対応する?」
助詞と
一緒に
覚えよう
○○に
適応する
例:
新しい
環境に
適応する
○○に
対応する
例:
利用者の
状況に
対応する
○○に対する
対応
例:
便秘に
対する
対応
「適応」も
「対応」も
「~に」と一緒に
使われます。
助詞だけではなく、
「その後、
誰・
何がどうなる?」
まで見ましょう。
3つの言葉を
簡単に
整理すると
適応
環境や
生活に
合っていく
→ 「自分が
合っていく」
対応
相手や
状況を
見て
必要なことをする
→ 「状況を
見て
行動する」
対処
問題や
困ったことを
どうにかするために
行動する
→ 「問題をどうにかする」
試験で
見ることがある
形
適応
○○に
適応する
生活に
適応する
環境に
適応する
集団生活に
適応する
対応
○○に
対応する
状況に
対応する
○○に対する
対応
適切な
対応
2.過去問ではどう
使われる?
「適応」は、
環境や
生活などに
人が
合っていく
場面で
使われています。
「対応」は、
利用者の
状況や
体の
状態などを
見て、
「どうするか」
を考える
場面で
よく使われます。
第37回
問題36・
選択肢3
実際の
文章
Bさんは、
今、
住んでいる
環境や
生活に
適応できていない
。
「環境や
生活に
適応する」とは?
環境や
生活に
適応する
↓
その環境や
生活に
慣れて、
合うようになる
この文章では
ここを確認
誰が?
→ Bさん
何に?
→ 今
住んでいる
環境や
生活
💡 選択肢の
正しさとは
分けて
考えよう
ここでは、
この選択肢が
正しいかどうかではなく、
「適応」が
どんな意味で
使われているか
を確認します。
第37回
問題16・
選択肢5
実際の
文章
保育所等訪問支援は、
保育所等を
訪問し、
障害のある
児童が
集団生活に
適応できる
ように
専門的な
支援を
行う。
「集団生活に
適応する」とは?
集団生活に
適応する
↓
ほかの人と
一緒に
生活する
環境に
慣れていく
💡 「何に
適応する?」を
見る
「適応」の
前には、
環境・
生活・
集団生活
など、
人が
慣れたり
合っていったりする
対象が
出てきます。
第38回
問題32
実際の
文章
その様子を
見た
B介護福祉職は、
Aさんの状況に
対応するために
、
同じテーブルの
利用者に
Aさんの事情を
話し、
協力を
求めた。
「状況に
対応する」とは?
Aさんの
状況に
対応する
↓
Aさんがどのような
状況なのかを
見て、
必要な
行動をする
この文章では
ここを確認
誰が?
→ B介護福祉職
何に?
→ Aさんの
状況
どうする?
→ 状況を
見て、
必要な
行動をする
第38回
問題70
実際の
文章
次の
記述のうち、
Aさんの
便秘に
対する
対応
として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
「○○に対する
対応」という
形
便秘に
対する
対応
↓
便秘の
状態を
見て、
どうするか
💡 「○○に対する
対応」は
よく出る形
「○○に対する
対応」
は、
「○○について、
どのようなことをするか」
と読み換えると
わかりやすくなります。
過去問の
使われ方を
整理すると
適応
→ 人などが
環境や
生活に
慣れて
合っていく
対応
→ 相手や
状況を
見て、
必要な
行動をする
対処
→ 問題や
困ったことを
どうにかするために行動する
過去問からわかるポイント
「適応」が
出たら
「誰・
何が、
何に
適応する?」
「対応」が
出たら
「誰が、
何に
対応する?」
を確認しましょう。
3.問題を
解くときのポイント
「適応」と
「対応」では、
文章を
読むときに
確認するポイントが
少し
違います。
「適応」では
「誰・
何が、
何に
合っていくのか」
、
「対応」では
「誰が、
何に
対して、
何をするのか」
を見ましょう。
💡 まずはこの違いを
確認
適応
「誰・
何が、
何に
適応する?」
↓
人などが
環境や
生活に
慣れて
合っていく
対応
「誰が、
何に
対応する?」
↓
相手や
状況を
見て、
必要な
行動をする
4つの順番で
読もう
1
「適応」
「対応」の
どちらが使われている?
まず言葉を
確認
2
「誰・
何が?」を
確認
利用者?
児童?
介護福祉職?
3
「何に?」を
確認
環境?
生活?
状況?
便秘?
4
文全体から
意味を
判断
環境に
合っていく?
それとも、
状況を
見て
行動する?
「誰がどうする?」で
考えると
適応
本人などが
環境や
生活に
慣れていく
→ 「自分が
環境に
合っていく」
対応
人が
相手や
状況を
見て
行動する
→ 「状況を
見て
必要なことをする」
やさしい言葉に
読み換えよう
新しい
生活に
適応する
↓
新しい
生活に
慣れて、
その生活に
合うようになる
利用者の
状況に
対応する
↓
利用者の
状況を
見て、
必要なことをする
便秘に
対する
対応
↓
便秘について、
どのようなことをするか
⚠ 「適応」という
言葉だけで
正誤を
決めない
過去問では、
「環境や
生活に
適応できていない」
のような文章が
選択肢に
出ることがあります。
このときは、
「適応」の
意味を
理解したうえで、
事例の
本人が
本当に
その環境や
生活に
適応できているか
を判断します。
適応
=「よい言葉」
=「正解」
ではありません
「対応」は
何をするかまで
確認
「対応する」と
書いてあっても、
その行動が
必ず
適切とは
限りません。
試験では、
「何に
対応する?」
+
「そのために
何をする?」
の両方を
確認しましょう。
便秘に
対応する
↓
便秘の
状態を
見て
↓
どんな行動が
適切かを
考える
⚠ 「対応」と
「対処」も
似ています
「対応」は、
相手や
状況に
合わせて
行動するときに
広く
使います。
「対処」は、
問題や
困ったことを
どうにかするために
行動する
というイメージです。
対応
→ 状況を
見て行動
対処
→ 問題を
どうにかする
「適応力」
「適応タイプ」などが
出ることもあります
「適応」は、
「適応力」など、
ほかの言葉と
一緒に
専門的な
言葉として
出ることもあります。
その場合は、
「適応」だけでなく、
言葉全体の
意味
を確認しましょう。
問題ではこの順番
【適応】
誰・
何が?
→ 何に?
→ 環境などに
合っていく?
【対応】
誰が?
→ 何に?
→ 何をする?
→ その行動は
適切?
4.まとめ
「適応」と
「対応」は
似ていますが、
文の
中で
「誰・
何が、どうするのか」
を見ると、
意味を
区別しやすくなります。
2つの言葉を
確認
適応
↓
環境や
生活に
合うように、
慣れたり
変わったりする
対応
↓
相手や
状況を
見て、
必要なことをする
簡単な
イメージで覚えると
適応
人などが
環境に
合っていく
→ 「自分が
環境に
合っていく」
対応
相手や
状況を
見て
行動する
→ 「状況を
見て
必要なことをする」
💡 読み分けるポイント
「適応」が
出たら、
「誰・
何が、
何に
合っていく?」
を見ます。
「対応」が
出たら、
「誰が、
何に
対して
何をする?」
を見ましょう。
試験ではここを
確認
適応
=
環境に
合っていく
対応
=
状況を
見て
行動する
この2つのイメージを
思い出して
文章を
読みましょう。