生活支援技術
問題61
次のうち,比較的短い時間に限られる大きな感情の動きに該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 条件づけ
2 短期記憶
3 気分
4 思考
5 情動
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題61(解答と解説)
感情に関する心理学の基本用語とその特徴に関する問題です。
答えは、「5」です。
1 条件づけ
【×】誤りです。条件づけとは、ある刺激(きっかけ)に対して、いつも同じ行動や反応をするように、経験や練習を通して学習することです。感情を表わす言葉ではなく、学習のしくみを表わす言葉です。
2 短期記憶
【×】誤りです。短期記憶は、比較的短い時間保持される記憶で、長期記憶に移行しないと消えてしまう記憶です。感情を表わす言葉ではありません。
3 気分
【×】誤りです。気分とは、比較的弱い感情が長い時間続く心の状態のことです。「楽しい」や「憂うつ」といったものです。問題文にある「比較的短い時間に限られる大きな感情の動き」とは異なります。
4 思考
【×】誤りです。思考とは、物事について考えたり、判断したりする脳の活動のことです。感情を表わす言葉ではありません。
5 情動
【○】正しい選択肢です。情動とは、怒り・喜び・恐怖・驚きなど、短い時間に強く表れる感情のことです。問題文の感情の動きに当てはまります。
♯情動 ♯短期記憶 ♯条件づけ
問題62
次の記述のうち,脳のしくみとその働きとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 神経細胞は,神経膠細胞(グリア細胞)を支える。
2 神経膠細胞(グリア細胞)は,情報伝達をつかさどる。
3 セロトニン(serotonin)は,神経伝達物質の1つである。
4 頭頂葉には,運動野が存在する。
5 海馬は,視覚をつかさどる。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題62(解答と解説)
脳のしくみや神経細胞の働きに関する基本的な知識を問う問題です。
答えは、「3」です。
1 神経細胞は,神経膠細胞(グリア細胞)を支える。
【×】誤りです。神経細胞〈ニューロン〉とは、脳や神経で情報を伝える細胞のことです。神経細胞は、情報を受け取り伝える働きをし、神経膠細胞(グリア細胞)は、神経細胞を支えたり、栄養を送ったりして働きを助けます。支える側と支えられる側の関係が逆の記述です。
2 神経膠細胞(グリア細胞)は,情報伝達をつかさどる。
【×】誤りです。「つかさどる」とはその働きを担当するという意味です。この記述は、神経細胞〈ニューロン〉の働きを表わした文章です。
3 セロトニン(serotonin)は,神経伝達物質の1つである。
【○】正しい選択肢です。神経伝達物質とは、神経細胞から次の神経細胞へ情報を伝えるための物質です。セロトニンは、神経伝達物質の1つで、気心の安定や睡眠、食欲などを調節する働きがあります。
4 頭頂葉には,運動野が存在する。
【×】誤りです。頭頂葉は、大脳の上部にあり、体の位置を感じ取る働きや、感覚(温度や痛みなど)を受け取る部分です。頭頂葉には、感覚を受け取る「体性感覚野」があります。運動野は前頭葉にあります。
5 海馬は,視覚をつかさどる。
【×】誤りです。海馬とは、脳の中心近くにあり、新しい出来事を記憶したり、学習したりする働きをもつ部分です。視覚をつかさどるのは、後頭葉です。
問題63
次の記述のうち,循環器系のしくみとして,正しいものを1つ選びなさい。
1 心臓は体性神経が支配している。
2 肺動脈には静脈血が流れている。
3 左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
4 リンパ管には血液が流れている。
5 静脈血とは酸素を多く含む血液である。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題63(解答と解説)
循環器系(心臓・血管・リンパ管)のしくみと、それぞれの働きに関する問題です。
答えは、「2」です。
1 心臓は体性神経が支配している。
【×】誤りです。体性神経とは、自分の意思で手足を動かしたり、触った感覚を脳に伝えたりする神経のことです。心臓は自分の意思とは関係なく動く臓器です。心臓を調節しているのは、自律神経です。
2 肺動脈には静脈血が流れている。
【○】正しい選択肢です。肺動脈とは、心臓から肺へ血液を送る血管のことです。肺動脈には、酸素の少ない静脈血が流れています。
注意:「動脈」という名前がついている血管には、動脈血が流れていますが、肺動脈だけは例外です。
3 左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
【×】誤りです。左心室とは、心臓にある4つの部屋のうち、全身へ血液を力強く送り出す部屋のことです。左心室から送り出される血液は、大動脈へ流れます。
4 リンパ管には血液が流れている。
【×】誤りです。リンパ管とは、リンパ液を流す管のことです。血液ではなく、リンパ液が流れています。
5 静脈血とは酸素を多く含む血液である。
【×】誤りです。静脈血とは、酸素が少なく、二酸化炭素を多く含む血液のことです。
問題64
次の記述のうち,人の動作時に収縮する筋肉に関する説明として,適切なものを1つ選びなさい。
1 立位を保持するときは大殿筋が収縮する。
2 膝の屈曲には大腿四頭筋が収縮する。
3 肘の屈曲には上腕三頭筋が収縮する。
4 肩関節を内転するときは三角筋が収縮する。
5 足関節の底屈では前脛骨筋が収縮する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題64(解答と解説)
人の動きと、それぞれの動きで収縮する筋肉に関する問題です。
答えは、「1」です。
筋肉は、それぞれ決まった動きをするときに収縮します。
代表的な筋肉と、その働きを組み合わせて覚えることが大切です。
実際に自分の身体を使って、どのように筋肉が動くのかを確認するといいでしょう。
1 立位を保持するときは大殿筋が収縮する。
【○】正しい選択肢です。大殿筋とは、お尻にある体の中で最も大きな筋肉の1つです。まっすぐ立った姿勢を保つとき、上半身が前に倒れないように、大殿筋などの筋肉が縮んで、後ろから体を支えています。
2 膝の屈曲には大腿四頭筋が収縮する。
【×】誤りです。大腿四頭筋とは、太ももの前側にある筋肉で、膝を伸ばす働きをする筋肉です。
膝の屈曲のときに動くのは、大腿二頭筋などのハムストリングという別の筋肉です。
3 肘の屈曲には上腕三頭筋が収縮する。
【×】誤りです。上腕三頭筋とは、上腕の後ろ側にある筋肉で、肘を伸ばす働きをする筋肉です。
肘の屈曲のときに動くのは、上腕二頭筋です。
4 肩関節を内転するときは三角筋が収縮する。
【×】誤りです。三角筋とは、肩を覆う筋肉で、腕を横に上げる働きをする筋肉です。肩関節の内転のときに動くのは、胸の大きな筋肉(大胸筋)や背中の筋肉(広背筋)です。
5 足関節の底屈では前脛骨筋が収縮する。
【×】誤りです。前脛骨筋とは、すねの前側にある筋肉で、足首を上に曲げる(背屈する)働きをする筋肉です。
足関節の底屈するときに動くのは、腓腹筋やヒラメ筋です。
問題65
次のうち,白内障(cataract)で混濁する部位として,適切なものを1つ選びなさい。
1 網膜
2 角膜
3 脈絡膜
4 硝子体
5 水晶体
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題65(解答と解説)
白内障で濁る部位と、目の各部分の働きに関する問題です。
答えは、「5」です。
混濁とは、透明だったものが白く濁ったり、くもったりすることです。
白内障は、 目の中にある「水晶体」が白く濁る病気です。高齢者に多く見られます。どの部分が濁るのかを覚えておくことが大切です。
1 網膜
【×】誤りです。網膜とは、目の奥にあり、光を受け取って映像を脳へ伝える部分です。白内障で濁るのはここではありません。
2 角膜
【×】誤りです。角膜とは、黒目の表面を覆う透明な膜で、光を目の中へ通す働きをする部分です。白内障で濁るのはここではありません。
3 脈絡膜
【×】誤りです。脈絡膜とは、網膜の外側にあり、血管が多く、目に栄養や酸素を送る部分です。白内障で濁るのはここではありません。
4 硝子体
【×】誤りです。硝子体とは、水晶体の後ろにある透明なゼリー状の組織で、眼球の形を保つ働きがあります。硝子体が濁るトラブルは「硝子体混濁」と呼ばれます。
5 水晶体
【○】正しい選択肢です。水晶体とは、目の中にある透明なレンズのような部分で、光を集めてピントを合わせる働きがあります。水晶体が濁ると、視界がかすむ、まぶしく感じる、物が見えにくくなるなどの症状が現れます。
♯眼 ♯白内障 ♯水晶体
問題66
次の記述のうち,低栄養の高齢者にみられる症状や行動の特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 唾液の分泌が増加する。
2 腸蠕動が亢進する。
3 食べこぼしが減る。
4 偏りのある食べ方をする。
5 体重が増える。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題66(解答と解説)
低栄養の高齢者にみられる症状や行動の特徴に関する問題です。
答えは、「4」です。
低栄養になると、体重や筋肉が減り、食欲が低下するなど、心身にさまざまな影響が現れます。 主な症状を理解しておくことが大切です。
1 唾液の分泌が増加する。
【×】誤りです。唾液とは、口の中で作られる液体で、食べ物を飲み込みやすくしたり、口の中を清潔に保ったりする働きがあります。低栄養の高齢者は唾液の分泌が減少します。唾液が少なくなると、口が乾き、食べにくくなったり、飲み込みにくくなったりし、さらに低栄養が進む原因になります。
2 腸蠕動が亢進する。
【×】誤りです。腸蠕動が亢進するとは、腸の動きが活発になることです。腸蠕動は、腸が動いて食べ物や便を先へ送る動きです。低栄養の高齢者は、食べる量や水分が少なくなっているため、腸の動きは低下します。そのため、便秘になりやすくなります。
3 食べこぼしが減る。
【×】誤りです。食べこぼしとは、食事のときに食べ物を口にうまく運べず、机や床などに落としてしまうことです。低栄養になると、筋肉の力が弱くなり、箸やスプーンをうまく使えなかったり、口の周りの筋肉がゆるみ口から食べ物がこぼれやすくなったりします。
4 偏りのある食べ方をする。
【○】正しい選択肢です。偏りのある食べ方とは、自分の好きな特定の物だけを食べることです。高齢者になると、自分の好きなもの、食べやすいものを選んで食べることで、栄養のバランスが崩れやすく、低栄養になりやすくなります。低栄養の高齢者によくみられる症状・行動の特徴です。
5 体重が増える。
【×】誤りです。低栄養の高齢者は、体に必要な栄養が足りていないことから、筋肉量や脂肪が減り、体重が減少しやすいです。