こころとからだのしくみ
問題67
次のうち,バリア機能をもつ表皮の構造として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 汗腺
2 角質層
3 基底層
4 有棘層
5 顆粒層
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題67(解答と解説)
皮膚の構造と、それぞれの部分の働きに関する問題です。
答えは、「2」です。
皮膚には、体を細菌やウイルス、乾燥などから守る「バリア機能」があります。
バリア機能とは、皮膚が細菌やウイルス、乾燥などから体を守る働きのことです。また、体の中の水分が外へ逃げるのを防ぐ働きもあります。
1 汗腺
【×】誤りです。汗腺とは、汗を作る器官で、体温を調節する働きがあります。また、汗腺は表皮ではないため、誤りです。
2 角質層
【○】正しい選択肢です。角質層とは、皮膚の一番外側にある層で、細菌やウイルス、乾燥などから体を守る働きがあります。
3 基底層
【×】誤りです。基底層とは、表皮の一番深い部分で、新しい皮膚の細胞を作る層です。バリア機能を直接担っていません。
4 有棘層
【×】誤りです。有棘層とは、表皮の中にで最も厚い層で、ランゲルハンス細胞などの免疫細胞が存在し、細菌などの異物の侵入を体内に知らせる働きがある部分です。バリア機能を直接担っていません。
5 顆粒層
【×】誤りです。顆粒層とは、角質層を作るための細胞が変化する表皮の層です。角質層が作られる過程で重要な役割を果たしますが、バリア機能を直接担っていません。
問題68
Aさん(98歳,女性)は,認知症(dementia)があるが,食事動作は自立していた。最近,配膳されても食事動作が始まらないことが増えてきた。介護福祉職が献立や食材などの説明をしたところ,Aさんは食べ始めるようになった。
次の摂食嚥下の5期のうち,介護福祉職が支援した期として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 先行期
2 準備期
3 口腔期
4 咽頭期
5 食道期
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題68(解答と解説)
摂食・嚥下の5つの段階と、それぞれの段階で行う支援に関する問題です。
答えは、「1」です。
1 先行期
【○】正しい選択肢です。先行期とは、食べ物を見て、何を食べるのか、どのように食べるのかを理解し、食べ始めるまでの段階です。Aさんは、食事が配膳されても食べ始めることができませんでしが、介護福祉職が献立や食材を説明すると、食べ始めることができました。これは、食べ物を認識して食事を始めるための先行期を支援した場面です。
2 準備期
【×】誤りです。準備期とは、食べ物を口に入れ、歯でかんで、飲み込みやすい形にまとめる段階です。Aさんが食べ始められなかったのはこの段階ではありません。
3 口腔期
【×】誤りです。口腔期とは、口の中でまとめた食べ物を、舌を使ってのどへ送る段階です。Aさんが困っていたのは、この段階ではありません。
4 咽頭期
【×】誤りです。咽頭期とは、食べ物をのどから食道へ送る段階です。咽頭期では、食べ物が気管に入らないようにしながら飲み込みます。今回の支援は、飲み込みの段階ではなく、食べ始める前の段階です。
5 食道期
【×】誤りです。食道期とは、食べ物が食道を通って胃へ送られる段階です。食道期は、食べ物を飲み込んだ後の段階です。Aさんが食べ始められなかったこととは関係がありません。
♯食事介助 ♯接触 ♯嚥下
問題69
次のうち,健康な成人において,横行結腸の次に便が通過する部位として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 盲腸
2 上行結腸
3 下行結腸
4 S状結腸
5 直腸
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問題69(解答と解説)
大腸の構造と、便が通過する順番に関する問題です。
答えは、「3」です。
1 盲腸
【×】誤りです。盲腸とは、大腸の始まりの部分で、小腸から送られてきた内容物が最初に入る場所です。
2 上行結腸
【×】誤りです。上行結腸とは、大腸の右側を下から上へ伸びる部分です。
3 下行結腸
【○】正しい選択肢です。下行結腸とは、大腸の左側を上から下へ伸びる部分です。
4 S状結腸
【×】誤りです。S状結腸とは、下行結腸と直腸の間にあるS字形をした大腸の部分です。
5 直腸
【×】誤りです。直腸とは、大腸の最後の部分で、便を一時的にためる場所です。
問題70
Aさん(80歳,男性)は,半年前から急に便秘になり,最近では排便回数が5日に1回程度となった。腹部は膨満していて,便は細く,血液が付着することがあるという。
次の記述のうち,Aさんの便秘に対する対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 水分摂取を促す。
2 食物繊維の摂取を促す。
3 散歩などの運動を促す。
4 腹部のマッサージを行う。
5 医療機関の受診を促す。
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問題70(解答と解説)
便秘の高齢者への対応に関する問題です。
答えは、「5」です。
便秘には、病気が原因で腸が狭くなって起こるもの(器質性便秘)と、腸の動きが弱くなって起こるもの(機能性便秘)があります。
Aさんのように、急に便秘になり、便が細い・血液が付着するなどの症状がある場合は、器質性便秘の疑いがあり、大腸がんなどの病気が隠れていることがあります。
生活習慣の改善よりも、早めに医療機関を受診することが大切です。
1 水分摂取を促す。
【×】誤りです。水分を十分にとることは、生活習慣が原因の便秘(機能性便秘)の予防や改善には効果がありますが、Aさんの症状がある場合、水分摂取で様子をみることは適切ではありません。
2 食物繊維の摂取を促す。
【×】誤りです。食物繊維を十分にとることは、生活習慣が原因の便秘(機能性便秘)の予防や改善には効果がありますが、Aさんの症状がある場合、水分摂取で様子をみることは適切ではありません。
3 散歩などの運動を促す。
【×】誤りです。運動は、腸の動きをよくするので、生活習慣が原因の便秘(機能性便秘)の予防や改善には効果がありますが、Aさんの症状がある場合、水分摂取で様子をみることは適切ではありません。
4 腹部のマッサージを行う。
【×】誤りです。腹部のマッサージは、生活習慣が原因の便秘(機能性便秘)の予防や改善には効果がありますが、Aさんの症状がある場合、水分摂取で様子をみることは適切ではありません。
5 医療機関の受診を促す。
【○】正しい選択肢です。Aさんは器質性便秘の疑いがあり、大腸がんなどの病気が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診してもらい、原因を調べることが最も適切です。
問題71
次のうち,65歳の人の妥当な睡眠時間として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 約12時間
2 約10時間
3 約8時間
4 約6時間
5 約4時間
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問題71(解答と解説)
65歳の人に必要な睡眠時間の目安に関する問題です。
答えは、「4」です。
年齢が高くなると、若い人より必要な睡眠時間は短くなる傾向があります。
1 約12時間
【×】誤りです。12時間とは、1日の半分にあたる時間です。65歳の人の一般的な睡眠時間としては長すぎます。寝すぎは運動不足や生活リズムの乱れにつながります。
2 約10時間
【×】誤りです。10時間は、幼児(小さい子ども)に適した睡眠時間です。65歳の人の一般的な睡眠時間としては長すぎます。
3 約8時間
【×】誤りです。これは若者や成人の理想的な睡眠時間とされる時間です。「8時間寝るのが良い」と考えがちですが、加齢とともに必要な睡眠時間は減るため、65歳の人にとって8時間は少し長すぎます。
4 約6時間
【○】正しい選択肢です。妥当な睡眠時間とは、健康に生活するために必要なちょうどよい睡眠時間のことです。個人差はありますが、65歳以上の高齢者では、約6時間が一つの目安とされています。
5 約4時間
【×】誤りです。約4時間は、一般的には短すぎます。睡眠不足が続くと、昼間の眠気や注意力の低下などが起こり、生活に影響する可能性があります。
問題72
キューブラー・ロス(Kubler-Ross, E.)が示した終末期にある人の死の受容プロセスのうち「抑うつ」の段階として,適切なものを1つ選びなさい。
1 第1段階
2 第2段階
3 第3段階
4 第4段階
5 第5段階
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題72(解答と解説)
キューブラー・ロスが示した、終末期の人の「死の受容の心理段階」に関する問題です。
答えは、「4」です。
キューブラー・ロスは終末期の心理段階を5つの段階で示しました。
1 第1段階
【×】誤りです。第1段階とは、「否認」の段階です。自分の病気や死を受け入れられず、「そんなはずはない」と思う時期です。
2 第2段階
【×】誤りです。第2段階とは、「怒り」の段階です。病気や死に対して、「なぜ自分だけが」と怒りや不満を感じる時期です。
3 第3段階
【×】誤りです。第3段階とは、「取引」の段階です。「もう少し生きられるなら何でもします」などと願う時期です。
4 第4段階
【○】正しい選択肢です。第4段階は「抑うつ」の段階です。抑うつとは、悲しみや落ち込みが強くなり、希望を失ったような気持ちになることです。自分の病気や死を現実として受け止め始め、深い悲しみや落ち込みを感じることがあります。
5 第5段階
【×】誤りです。第5段階とは、「受容」の段階です。自分の死を受け入れ、穏やかな気持ちで過ごせるようになる時期です。